韓国銀行（中央銀行）の統計によると、今年１月の経常収支は６９億４０００万ドルの黒字だった。今年通年では過去最多の９４０億ドルの黒字に達する見通しだ。１２日付で国際商報が伝えた。
　韓国の１月の輸入額は前年同期比１６．９％減の３８４億３０００万ドル、輸出額は同１０．０％減の４５５億２０００万ドルだった。内需不振が深刻で、輸入の減速が輸出の減速を上回っていることから、韓国が「衰退型黒字」に陥ったのではないかと懸念する声が広がっている。過去最多の黒字を記録した要因について、韓国現代経済研究院の研究員は「原油価格の下落」を挙げた。
　一方、セウォル号事故以降、韓国人の消費意欲は低迷しており、昨年の世帯当たり所得と可処分所得は前年比それぞれ３．４％増と３．５％増だったが、消費支出は２．８％増にとどまった。赤字世帯の比率も０．５ポイント減少。専門家は「赤字世帯が減ったのは出費を抑えたことが大きな原因。特に低所得層でこの傾向が強い」と指摘している。
　（編集翻訳　小豆沢紀子）