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18日、チュニスの国立バルドー博物館で、襲撃犯とみられる2人の男(中央、右)と、危害を加えられないままの男性(左)=21日にチュニジア当局が発表した監視カメラ映像から
【チュニス時事】チュニジアで18日に起きた日本人3人を含む外国人観光客ら20人以上が死亡した博物館襲撃事件で、カイドセブシ大統領は22日、現場で射殺された2人以外に容疑者1人が「逃走している」と述べた。「第3の実行犯」の存在については、現場に居合わせたチュニジア人女性も大統領の発言以前に「目撃した」と証言しており、治安当局は情報収集を進めている。
地元メディアによると、大統領は「実行犯は3人いた。逃走しているが、そう遠くには行っていないだろう」と語った。
チュニジア当局は21日、館内の防犯カメラの映像を公開した。そこには犯人とみられる2人が館内にいた人物の脇を危害を加えずに通り過ぎる場面も映されている。この人物が第3の実行犯の可能性もある。
一方、実行犯はイスラム教の祈りのしぐさをした人には危害を加えず、イスラム教徒ではない外国人を次々と狙い銃撃が繰り広げられていたことが21日、館内にいた観光客の話で分かった。脱出を試みていた女性は、人々に銃撃を加える犯人に出くわしたが「自分がイスラム教徒であることを伝え、祈りのしぐさをしたところ危害を加えられず、外に逃げられた」と証言した。