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【ローマ福島良典】キリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ法王庁)の「首相」にあたるパロリン国務長官は11日、バチカンが国交を持っていない中国と接触していると明らかにした。イタリア・メディアが伝えた。フランシスコ・ローマ法王は一昨年3月の就任以来、中国に対して、関係改善のための対話に応じるよう呼びかけている。
パロリン長官は11日、ローマ市内でバチカン外交について講演した際、報道陣に対し「バチカンと中国の間には、対話しようという意思がある。接触が今後、より具体的な対話につながるように期待している」と述べた。
中国は1951年にバチカンと断交。中国のカトリック教会は政府公認の「中国天主教愛国会」と、法王に忠誠を誓う非公認の地下教会に分かれ、バチカンと中国は聖職者の司教を任命する権限を巡り対立している。ドイツ出身の前法王、ベネディクト16世時代に問題解決を目指して接触したが、大きな進展はなかった。
だが、欧州出身ではなく、南米アルゼンチン生まれのフランシスコ法王の就任以来、雪解けの兆しが出ている。法王は昨年8月の韓国訪問時、中国に「兄弟としての対話」を呼びかけ、訪中を望む意向を表明。翌9月には、習近平国家主席に親書を送り、バチカンに招待したと報じられた。