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◇必要電力の半分賄う
府中央卸売市場(茨木市)が業務用として国内最大の出力を持つ燃料電池を導入し、9日から運転を始めた。災害に強く、二酸化炭素の削減にもつながるとして府は効果を期待している。
燃料電池は米ブルーム・エナジー社製。高さ2・1メートル、幅9・1メートル、奥行き2・6メートルで、6基ある。出力は1200キロ・ワット。
都市ガスのメタンから水素を取り出し、酸素と反応させて電気を発生させるため、二酸化炭素排出量を削減できる。地震の揺れで破断しにくいガス管を使っており、災害にも強いとされる。一部の部品は府内の企業が供給している。
同市場では、主に冷蔵庫棟に使い、市場全体で必要な電力の半分を賄う。
約13億円の設置費用は、環境省が半額を補助し、運転するブルーム・エナジー・ジャパン(東京)が残りの大半を負担する。同市場は同社から電気を買い取る形になるが、料金負担は関西電力のみから購入していた従来と変わらないという。
9日は同市場で記念式典が開かれ、松井知事ら関係者がテープカットをして運転開始を祝った。
府は年1回、ジャパン社から二酸化炭素削減などの効果について報告を受け、電力供給の安定性も検証したうえで、他の施設に導入を広げるか検討する。