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大阪大考古学研究室は9日、亀岡市篠地区で10世紀末から11世紀初頭の窯が二つ見つかったと発表した。内部からは須恵器と瓦も発見。同地区は7世紀頃から須恵器、11世紀頃からは瓦の生産が盛んだったことから、同研究室は「須恵器と瓦を両方つくっていた時代の窯。生産の移行過程を知る貴重な資料」としている。
同研究室によると、平安時代中期の窯で、須恵器と瓦が一緒に見つかったのは初めてという。
二つの窯に残っていた灰を分析した結果、使用されていた時期が違うことが判明。古い窯(幅約2・1メートル、奥行き約2・6メートル)からは須恵器が、もう一方の窯(幅約1・5メートル、奥行き約2・1メートル)からは瓦が多く見つかっているという。
同研究室の高橋照彦教授は「須恵器や瓦の一大産地だった地区が、需要の変化に合わせて工夫を重ねていたことがうかがえる」と話した。