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北陸新幹線金沢開業まであと1週間となった7日、県が金沢城公園(金沢市)で整備を進めてきた「玉泉院丸庭園」の一般公開が始まり、多くの観光客が大名庭園の風情を楽しんだ。
池の周囲を散策できる「池泉回遊式」の庭園で、加賀藩三代藩主・前田利常が1634年に造園。もてなしの場として活用された兼六園に比べ、藩主の私的な庭としての性格が強かったと考えられている。明治期に廃止され、一時は県体育館が建っていたが、2008年から発掘調査を行い、かつての絵図や文献を基に13年に整備を始めた。
滝を組み込んだ石垣の最上段から手前の池底まで、高低差が22メートルある立体的な造りが特徴。人工池の中にある三つの島には松が植栽され、冬には「雪吊(つ)り」も施される。
園内を一望できる休憩所「玉泉庵(あん)」では、抹茶と生菓子(720円)も楽しめる。14日以降は、毎週金、土曜や祝日の前日など年間約150日、日没から午後9時までライトアップが実施される。
この日は、12年から金沢城公園で復元が進められてきた橋爪門二の門と合わせて完成式が行われ、谷本知事は「玉泉院丸庭園は、他に類を見ない独創的な大名庭園。かけがえのない遺産を後世に引き継ぎたい」とあいさつした。
庭園を訪れた金沢市押野、主婦安田美代子さん(70)は「石垣が借景のようになっていて、とても斬新なつくり。5月頃には緑が青々としてまた違う景色が見られそうで楽しみ」と話していた。
入場無料、年中無休。開園時間は、3月1日~10月15日は午前7時~午後6時、10月16日~2月末は午前8時~午後5時。問い合わせは県金沢城・兼六園管理事務所(076・234・3800)へ。