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◇旧本店、24日から営業
破産手続き中の老舗和菓子メーカー「駿河屋」を巡り、創業一族の岡本良太氏(40)が16日、和歌山市内で記者会見し、自身が社長を務める新会社「総本家駿河屋」が和菓子作りを継承し、同市駿河町の旧本店を「駿河町本舗」と改めて24日から営業を開始すると発表した。旧駿河屋の菓子職人ら15人を再雇用し、代名詞「本ノ字饅頭(まんじゅう)」やようかんなど約30品目を販売する。
旧駿河屋の不動産や商標などは昨夏、破産管財人による入札で、有田市の医薬部外品製造販売会社会長が落札。創業家と親交がある同会長が昨年11月、岡本氏を社長に迎えて新会社を設立し、設備メンテナンスや新商品開発を進めていた。
販売は、駿河町本舗に加え、2月に開店した京都市伏見区の1店、和歌山市内で春頃のオープンを目指す2店の計4店舗で行う。岡本社長は「手作りで丁寧に菓子作りを行い、地域の人たちの期待に応えたい」と話した。
駿河屋は室町時代の1461年、京都で「鶴屋」として創業。1619年に紀州徳川家の御用商人となり、和歌山で店を構えた。岡本氏は、京都の創業者岡本善右衛門の子孫にあたるという。和歌山の駿河屋は昨年1月、地裁に民事再生法の適用を申請。地裁は6月、破産手続きの開始を決定し、現在も手続きが続けられている。
この日の発表について、県商工観光労働部は「駿河屋の伝統を継承し、和歌山に駿河屋のブランドと味が引き継がれていくことを期待している」としている。