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鶴丸城楼門復元へ建設協、民間主導で寄付金活用

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鶴丸城楼門復元へ建設協、民間主導で寄付金活用

 薩摩藩島津家の居城だった鹿児島市の鶴丸城(鹿児島城)跡に「御楼門」を復元するため、県と経済団体などは18日、建設協議会を設立した。企業や個人などから寄せられた浄財を活用し、2017年9月頃に着工、県内で国体が開催される20年の完成を目指す。

  御楼門は、1601年に島津家18代当主・家久が建設に着手した鶴丸城の城門。1873年(明治6年)に火災で焼失した。城跡は県指定史跡で、同市城山町の県歴史資料センター黎明館近くに石垣や堀の一部が残っている。

  鹿児島経済同友会などが2013年12月以降、復元に向けて企業に賛同を呼びかけたり、街頭で協力を募ったりしたところ、目標額の4億5000万円を達成。民間主導で始まった復元計画に、行政も加わることになった。

  協議会の設立総会で、会長に就いた伊藤知事は「民間が主導する新たな官民連携のモデルとなる。御楼門を桜島と並ぶ鹿児島の新しいシンボルにしたい」とあいさつ。建設費約7億5000万円のうち、寄付金を除く3億円を県と鹿児島市の支援で賄うことを確認した。これに合わせ、御楼門の近くには「御角櫓(おすみやぐら)」を復元する。

  総会後、協議会副会長の玉川文生・鹿児島経済同友会代表幹事は「行政の協力によって風格のある城門が建てられることをうれしく思う。引き続き寄付金を募り、建設費用に上乗せしたい」と話していた。

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