[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
A「聞いてよ、昨日、彼氏と別れちゃった……」
B「私なんて、そもそも彼氏いないし!」
C「2人はまだ大丈夫。私なんて彼氏どころか出会いすらなくて、あと、仕事もイマイチだし……」
女子会での会話のワンシーン。それぞれが自分の彼氏いない事情を言いあっていますね。普通の会話に見えますが、実はちょっとした意地の張り合いが始まっています。
普通の会話に見せかけて「自分のほうがあなたよりもつらい境遇にあるんだ」というアピールが透けて見えます。この現象のことを、私は「不幸自慢」と呼んでいます。
聞いてもいないのに、自分の境遇を相手の悩みにかぶせて答えてしまう。あなたも、普段やってしまいませんか?
たとえば、相手があなたに辛い恋愛相談を持ちかけてきたとしましょう。受けたほうはその気持ちをなんとかフォローしてあげようといろいろな策を練るはず。そんなときの常套手段は「下から目線」。
「大丈夫大丈夫、私なんてもっとつらいときあったから」と、自分のほうがつらいんだから、まだあなたは平気、とメッセージを送ります。
ところがその言い回しでは「そんなの不幸に入らない」「そんな状況で落ち込むようじゃダメ」と、叱っているようにもとらえられます。相談した方としては、せっかく支えになってくれるかと思ったのに、肩すかしをくらって、びっくりしてしまうでしょう。
そもそも「私のほうがつらいから大丈夫」と言われても、「何が大丈夫なの?」とうっとうしく感じることもあるはず。
大事なのは、相手の気持ちをうかがって言葉を選ぶこと。間違っても自分の不幸アピールをすることが、主目的になってはいけません。
さらには不幸自慢にとどまらず、自分の過去の恋愛遍歴を語る、ただの自慢になってしまうことにも注意が必要。
相手が何を相談してきても、「わかる! 私もそうだったなあ」と、話題泥棒してしまう人は少なくないのです。しまいには「で、なんだったっけ?」と、相談の趣旨を忘れてしまう始末。
自分の経験をもとにアドバイスするのは悪くありませんが、それはあくまで個人的なケースにすぎません。「●●ちゃんはどうだった?」と問われて初めて、自分の経験を話す、ぐらいのルールを決めておいたほうが無難でしょう。
不幸自慢する人は、「不幸を演じている」人ともいえます。本当につらいわけではないのに、意地を張ってつらいとみせかけるのは、ネガティブで非生産的。…