公開中の映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が話題ですね。
こちらは、ロンドンに住むごく普通の主婦が趣味でネット上に公開した官能小説が原作。話題に火がつき、瞬く間に全世界で1億部以上の売り上げを記録したというから驚きです。
微エロ…男性が好きなのは“手足ヒンヤリ、中あったか”女子!?
官能小説といっても、“マミー・ポルノ”という主婦を対象とした作品で監督も女性なので、男性向けのものとは違ったロマンチックな要素も盛りだくさんと、もっぱらの評判。
気になっている人も多いと思いますが、せっかくなら映画を楽しむのはもちろん、恋にも活かしたいですよね。エッチな気分を盛り上げるもよし、新境地を開拓するもよし。彼との仲をより深める鑑賞方法をご提案!
≪『フィフティ…』の魅力って?≫
まずはストーリーを簡単にご紹介。
恋愛経験ゼロの女子大生アナ(ダコタ・ジョンソン)が、学生新聞の取材で青年実業家グレイ(ジェイミー・ドーナン)と出会い、交際を始めます。彼は27歳にして事業に成功したイケメンで、世の女性たちの憧れをそのまま具現化したような人物。
普通の主婦から一躍有名人になった原作者と同じく、まさにシンデレラストーリー…なのですが、実はグレイにはある秘密が。恋愛にトラウマを抱えていて、そのために特殊な性癖を持っていたのです。
それは相手を“支配する”こと。アナはとまどいながらも彼の嗜好を受け入れ…という、なんとも刺激的な物語。しかも、エッチシーンは100分の上映時間中、20分という濃厚さ!
予告編をご覧になった方も多いかと思いますが、エレベーターのシーンなんて、昨年流行った“壁ドン”チックでドキドキ。草食男子や絶食男子に物足りなさを感じる人にとっては、願望を体現してくれている映画とも言えそうです。
≪彼氏と観に行くべき?≫
「気の置けない女友達」と、または「一人(しかもレイトショーでひっそり)」で観に行くという意見が大多数で、「彼氏を誘ってみた」という勇気ある女性は少数派。
でも、筆者の友人が彼氏に「今こんな映画が流行ってるんだって。行っちゃう?」と軽い気持ちで誘ったら、彼は引くどころかむしろノリノリだったとか。
確かに一緒に行く相手を選ぶ映画ではありますが、ここは思いきって彼を誘ってみれば、思わぬ恋の発展が望めるかもしれません。というのも…
「あんな風に強引にされたい!」
「SMまでいくとアレだけど、迫られる感じはいいと思ってしまった」
「誰かに背中を押してもらいたいのかも」
これらは映画を観た人のネット上の反応。「SM?興味ないし」なんて冷めた目で見ている人も、自分をアナに重ね合わせて鑑賞してみれば、思わぬ嗜好が見えてくるかもしれません(共感できなくても、映像、サントラ、イケメンの肉体美など、お楽しみポイントはいっぱいあります)。
一昨年のことですが、今回の話題の震源地であるロンドンでは、手錠が外れなくて消防に救助される人が増加したとニュースになったことも。
ネタみたいな話ですが、これが『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の影響とも言われているのです。
つまり、本作のプレイを真似るカップルが一定数いるということ!
日本とイギリスの文化の差はあると思いますが、アナのように支配される関係、プレイに共感を持てるのなら、一緒に観た彼に「ちょっと憧れるな~」なんてさり気なくアピールしてみても!?
≪女性向けのエロティックな官能映画≫
映画館まで足を運ぶのはちょっと…という人は、過去に上映された官能映画を自宅で楽しむのもおすすめです。
ストーリー、魅力的なキャスト、キレイな映像を楽しめる、エロティックな作品をちょっぴりご紹介。
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■『ふがいない僕は空を見た』
(2012年・142分)
監督:タナダユキ
出演:永山絢斗、田畑智子、窪田正孝 ほか
原作:窪美澄
高校生の卓巳(永山絢斗)は、アニメの同人誌販売イベントでアニメ好きのあんずこと主婦の里美(田畑智子)と出会います。この2人の関係を強烈に結びつけるのは“コスプレ”。
あんずは卓巳に自分の好きなアニメのキャラクターのコスプレをさせ、お金を払って関係を持つのです。そんなある日、卓巳は前から気になっていた同級生の七菜(田中美晴)に告白され、あんずと別れを考えるも…。
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■『自縄自縛の私』
(2012年・106分)
監督:竹中直人
出演:平田薫、安藤政信、綾部祐二、津田寛治、山内圭哉 ほか
原作:蛭田亜紗子
こちらは自分の体を縄で縛る“自縛マニア”の主人公、立花百合亜(平田薫)の物語。大学時代に恋人にその趣味がバレて破局してしまい、自縛趣味を封印していたものの、仕事のストレスから再びこの趣味を始めます。
ブログにその姿をアップし、自縛趣味はだんだん大胆になっていき…。
働く女性の姿が描かれているので、共感できるところが多いかもしれません!?
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いかがでしたでしょうか?
エッチのとき、彼に“こうして欲しい”とリクエストするのは恥ずかしくてためらってしまいますが、映画の感想としてだったら伝えやすいですよね。
また、これをきっかけに、自分でも知らないスイッチがオンになるかも…。そんな風に映画を鑑賞すれば、ストーリーはもちろんのこと、実生活でも楽しめることがたくさんありそうですね!
(文=橘いつき)