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あべのハルカスが開業1周年を迎えた。展望台への来館者数は258万人を記録し、初年度目標の180万人を大きく上回った反面、全体の来館者は当初計画の4740万人に1割ほど届かない4273万人止まりだった。この数字を見れば不調だったという見解が高まるかもしれないが、展望台への来館者数が目標の143%にもなっていることからそもそもの数値に問題があるように思える。
2年目以降の来場者はリピーターがメインになってくるのだろうが、リピーターが劇的に減るとも考えられない。その根拠として、あべのハルカスが開業した2014年3月の来場者数は約356万人。単純計算すると4272万人となりきれいに初年度の来場者数の12分割に一致する。今後も右肩下がりになるというが考えられないデータだ。
あべのハルカスの特徴は何と言ってもその高さだ。横浜のランドマークタワー(高さ296m)を抜き、東京スカイツリー、東京タワーの次に三番目に高い構造物となった。しかしいずれも電波塔のためあべのハルカスは日本一高いビルなのである。
ハルカスは人の心を晴れ晴れとさせるという言葉に由来して、「ビルの上層階から晴れやかな景色を見渡して爽快感を味わう」「多彩で充実した施設で来訪者に心地よさを感じてもらいたい」という思いが込められている。
上記二つはいずれも集客するのに十分な材料である。建物は高いだけで威厳があり人が集まる根拠になりうる。また、名前の由来については風情があり、外国人観光客にとっては日本人の発想を感じることができる。
一見苦戦を強いられたかのように見える初年度。分析すればいい要素やいい兆しもたくさんある。京都、奈良、神戸など関西の主要都市にもアクセスは良い。USJ、ひらかたパークなど周辺のアミューズメントパークなどがあべのハルカス来場者アップの要因になる可能性も大だ。特にUSJは好調である。この追い風に乗ることができれば来年の今頃にはうれしい悲鳴を上げることができるかもしれない。(編集担当:久保田雄城)