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いよいよ発表直前…ハリルホジッチ監督が選ぶ日本代表はこいつだ!

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いよいよ発表直前…ハリルホジッチ監督が選ぶ日本代表はこいつだ!

 いよいよ発表直前…ハリルホジッチ監督が選ぶ日本代表はこいつだ!

 

 視聴者がハリルホジッチ監督に薦めたい代表メンバー

 文=河治良幸
 
  サッカーキングが平日12時から13時に配信しているニコニコ生放送の生番組『ハーフ・タイム』の3月17日放送では、視聴者のご意見をもとに、番組内でポジションごとのアンケートを行い、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督に薦めたい代表メンバーを決定した。
 
  基本フォーメーションを[4-2-3-1]として、各ポジションの1位(CB、ボランチ、ウィングは1位と2位)をスタメン、残る上位者からバランスを取る形で23人を選んだが、なかなか面白いメンバーになった。
 
 ▼GK
 西川周作(浦和レッズ)
 権田修一(FC東京)
 林彰洋(サガン鳥栖)
 
 ▼DF
 吉田麻也(サウサンプトン)
 森重真人(FC東京)
 塩谷司(サンフレッチェ広島)
 内田篤人(シャルケ)
 長友佑都(インテル)
 車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
 松原健(アルビレックス新潟)
 
 ▼MF
 山口蛍(セレッソ大阪)
 柴崎岳(鹿島アントラーズ)
 青山敏弘(サンフレッチェ広島)
 遠藤航(湘南ベルマーレ)
 乾貴士(フランクフルト)
 本田圭佑(ミラン)
 香川真司(ドルトムント)
 山田大記(カールスルーエ)
 
 ▼FW
 岡崎慎司(マインツ)
 宇佐美貴史(ガンバ大阪)
 エスクデロ競飛王(江蘇舜天)
 武藤嘉紀(FC東京)
 永井謙佑(名古屋グランパス)
 
 ■予備メンバー
 東口順昭(ガンバ大阪)
 鈴木大輔(柏レイソル)
 米本拓司(FC東京)
 清武弘嗣(ハノーファー)
 中村憲剛(川崎フロンターレ)
 柏好文(サンフレッチェ広島)
 齋藤学(横浜F・マリノス)
 
  ハリルホジッチ監督が何より選手に求めるのは勝利に対するこだわりと強い意識だが、ポテンシャルの高い選手をチームで鍛え上げ、戦う集団にしていくことをやりがいとする監督でもあり、ファンが選んだこのメンバーは指揮官の方針にも合っている。
 
  ハリルホジッチ監督のチームでGKに求められるのは何より相手のシュートをしっかり止め、失点を防ぐことだ。さらにフィード能力やDFラインの裏を守るカバーリングの範囲などが評価ポイントに加わるわけだが、投票1位の西川はトータルバランスが高い。
 
  特に攻撃の起点になれる能力がファンに評価されているのは間違いないが、2013年11月のオランダ戦で見せた様な安定感を発揮していきたい。ハリルホジッチ監督が視察した横浜F・マリノス戦で獅子奮迅の働きを見せ、大いにアピールした権田、ハイボールや球際に滅法強い林も、新チームで西川としのぎを削るに相応しい選手たちだ。
 
  DFラインはスタメンこそ右から内田、吉田、森重、長友と従来の主力が並ぶ形となったが、右SBの松原とともに左で大抜擢となったのが、川崎で売り出し中の車屋だ。荒削りではあるが、攻撃参加のセンスが高く、運動量も豊富。ハリルホジッチ監督が高いレベルで求めるアップダウンをしっかりこなすことができるはずだが、経験を積みながら判断力に磨きをかけていく必要がある。
 
  CBで3番手の塩谷は対人戦に強く、機動力も高い。組むパートナーによってチャレンジとカバーの割合を変えられる器用さもあり、機を見た攻撃参加も魅力だ。4番目に票を集めた鈴木大輔はMF登録の遠藤航がCBをこなせることもあり、予備メンバーに回ることとなったが、アジアでの強さは折り紙付き。ハリルホジッチ監督の指導でさらに伸びる可能性があり、実際のメンバー選考で抜擢もありうる。
 
  ボランチは攻守にハードワークできる運動量と判断力、1、2タッチで味方に効果的なパスを出せる視野とセンス、状況に応じて戦術を変えられる柔軟性など、多くのものが要求される。[4-2-3-1]の2ボランチの場合でも攻撃と守備で役割を分担するより、お互いが攻守を補完し合う関係になる。
 
  J2ながらセレッソ大阪でけがから復帰早々に見事なプレーとリーダーシップを見せている山口、ハビエル・アギーレ前監督のもとでも非凡な才能を示した柴崎がレギュラー。青山は持ち前の展開力に加え、攻守のバランス感覚がブラジル・ワールドカップの当時より高まった感がある。
 
  遠藤航は湘南では3バックの一角を担うが、中盤で幅広く攻守に絡むこともできる。若くして強いメンタリティを備えていることもアピールポイントだ。[4-3-3]を用いる場合はスタメン抜擢も十分にあるだろう。成長途上ではあるが練習から意欲を前面に出すタイプで、ハリルホジッチ監督の申し子的な存在になっていっても不思議ではない。
 
  ハリルホジッチ監督が重視するサイドアタッカーはアジアカップ組の武藤と乾が1位と2位で肉薄したが、3位となったのは永井だ。FWが本職ではあるが、ハリルホジッチ監督のスタイルではサイドからスピードを活かし、縦の突破やゴールを狙う役割になりそうだ。アルベルト・ザッケローニ、アギーレ時代より、縦を鋭く突く攻撃が求められるだけに、途中出場の選手も含めチームの重要な武器になる。
 
  トップ下は多くの候補があがった中でも本田と香川で大きく票が割れ、決選投票で本田が50.6%でわずかに上回るという接戦だった。もちろんシステムや時間帯によって、2人が並び立つケースもあるはずだが、サイドにウィングタイプを配置する傾向やトータルの運動量、機動力などを考えればトップ下のポジションを高いレベルで争っていくことになる。
 
  1トップのスタメンは圧倒的な票を集めた岡崎が君臨するが、卓越した技術と決定力を備える宇佐美はスタメンを狙うだけでなく、ジョーカーとしての価値も高そうだ。また多くの票を集め、要望も高かったのがFCソウルで主力を担いながらA代表の選出と無縁だったエスクデロ競飛王だ。
 
  身長こそ171cmだが、身体能力が非常に高く、縦のクサビをおさめ前線で起点になるプレーはこれまでの日本に不足しているもの。現在は中国の江蘇舜天に活躍の場を移したが、ハリルホジッチ監督に代わったことで、アジアレベルで実力を証明しているストライカーの代表入りが改めて期待されるところだ。
 
  ハリルホジッチ監督は大型FWを好むという声も一部で聞かれるが、FWで大事なのはサイズそのものより、前線で幅広くチャンスの起点になれることだ。ハリルホジッチ監督が日本の特性を見極めながら、どういうチョイスをしていくのか注目される。
 
  以上、『ハーフ・タイム』を視聴しているファンの意見と投票から23人を選んだ。ハリルホジッチ監督も勝利を目指しながら、多くの選手をテストしていく可能性を示唆しているが、現段階では全ての選手に扉が開かれているはずで、所属クラブの勝利を目指しながら切磋琢磨し、全体のレベルが上がっていくことを期待している。
 
 

 本記事は「サッカーキング」から提供を受けております。
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