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[東京 24日 ロイター] – 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて、ややドル安/円高の119円半ばだった。年度末・期末を控えてインターバンクが動意に乏しくなるなか、季節的な円買いや、将来の金利の道筋は不確かとしたフィッシャー米FRB副議長による発言の余韻も手伝い、ドルは伸び悩んだ。
ドル/円は朝方119.57円まで下落し、前日海外時間の安値を下回ったが、仲値に向けて119.87円まで持ち直した。ただ、その後は海外利益の本国送金など季節的な要因に加え、前日の要人発言の余韻もあり、上値の重さが意識される展開となった。インターバンクも「期末、年度末を目前に余分な取引は控え、ポジションをほぼスクエアにしている」(外銀)とされ、ドルの方向性を出づらくした。
午後1時過ぎからはじりじり下げ、午後3時にかけて朝方につけた安値水準まで弱含んだ。市場からは「上を待っていたが、なかなか取れないので、いったんクローズして4月から出直したいという投資家もいるのではないか」(邦銀)との声が出ていた。
午後、麻生太郎財務相の発言が伝わったが、相場の反応は限定的だった。麻生財務相は参院財政金融委員会で、為替相場について「急に上がったり下がったりするのは一般的に迷惑」としたうえで、日銀にはその調整を踏まえた対応を期待すると述べた。また、円安にいい面がある一方で、円高がいい場合もあるとの認識を示した。
<ブラード発言で動意付くか>
きょうは米国の材料が注目される。2月の消費者物価指数や新築住宅販売など主要な経済指標が発表され、これらが総じて強い内容となれば、米金利の上昇に伴ってドルを買い戻す展開となりそうだが、弱い内容となった場合はドル売りの流れが継続しそうだという。
また、米セントルイス地区連銀のブラード総裁が討論会に参加する。同総裁は3月9日、速やかに利上げをすべきとタカ派的な発言をしており、発言にブレがなければ「ドル反発の契機となる可能性がある」(プレビデンティア・ストラテジーのマーケットストラテジスト、山本雅文氏)との指摘もある。
前日ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)がしばらく緩和策を続けるとの見方が拡大したことを受けてドルのロングポジションが巻き戻され、ドルが主要通貨に対して続落した。「米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、ずっとすっきりしない」(邦銀)との声も聞かれ、ドル高/円安の勢いの後退を指摘する向きが多い。 続く…
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