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ロシアのプーチン大統領から衝撃発言が飛び出した。15日に国営テレビが放映した特別番組のインタビューで、昨年2月のウクライナ政変の際、「核兵器使用の準備をするように」と軍に指示していたことを明かしたのだ。プーチン氏は今月5日を最後に公開の場に姿を見せていないとの見方があり、健康不安説も取り沙汰されている。
「(クリミアという)ロシア人が住む歴史的領土が危険にさらされているのを放っておくことはできない」
プーチン氏は番組でこう強調し、ウクライナで親ロシアのヤヌコビッチ政権が崩壊して親欧米派が政権を掌握した場合は、核使用を念頭に置いていたことに言及した。クリミア編入に際し、ロシア軍2万人以上を動員し、大量の地対空ミサイルなどで半島を要塞化したことも明かした。
発言には、ウクライナ政変の危険性を強調し、一方的なクリミア編入の正当性を訴えようという狙いがにじむが、甚大な被害が出る核兵器使用を公言するとは尋常ではない。
元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘氏は「米国は、バルト3国で軍事演習を行うなどロシアに対する強硬姿勢を強めている。プーチン氏の発言は『場合によっては、冷戦時代のように、核攻撃の標的にする』という米国への警告ではないか」とみる。
この番組が、いつ収録されたものかは明らかになっていない。
プーチン氏の姿が直接確認されたのは、イタリアのレンツィ首相とモスクワで共同記者会見した今月5日。その後、8日には大統領府の公式サイトに女性たちと懇談する動画が掲載され、11日にはロシア北西部カレリア共和国の首長と面会する様子がテレビで流れた。だが、現地メディアによると、女性たちとの懇談は5日、首長との面会は4日に行われたという。
プーチン氏は12日から予定していたカザフスタン訪問を延期しており、ロイター通信はカザフスタン政府筋の発言として、プーチン氏の病気が理由と報じている。
前出の菅沼氏は「動静途絶の背景には、さまざまな理由が考えられるが、健康不安説が流布されることで、米国の強硬姿勢がさらに強まることになるだろう」と語っている。