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山口県下関市の中尾友昭市長(65)が、市立大大学院で修士の学位取得に向けた論文が不合格とされた理由をただすため、学長らに直接面会した行動が波紋を広げている。市長は市立大の設置者で、大学法人トップの理事長を任命する立場。市議会や大学の関係者からは「不当な圧力だ」「論外であり情けない」と批判の声が相次いでいる。
「嫌がらせだ」。9日に市役所であった定例記者会見の終了間際、中尾氏は自身の「修士不合格」を一方的に切り出すと、判定への不満を約20分にわたり強調。約550ページの論文を報道陣に示し「ユニークな論文で自信作だ」と胸を張った。