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私は、片づけが苦手な人に対して「モノが溢れるまでのプロセスを紙に書き出してください」とお願いします。無意識の行動が意識でき、原因もつかめるからです。会議資料を例にすると、次のようなプロセスが見えてきます。
1. 会議で資料を受け取る
2. 会議室から資料を持ちかえる
3. とりあえず「後でファイルしよう」とデスクの上に置く
4. いつの間にかデスクに書類の山ができる
5. ウンザリして片づけを先送りする
これを見ると、3のなにげない行動が原因で散らかることが分かります。この状況を踏まえて、自分自身に次の質問をし、再度プロセスを書き出してみます。
【質問】
デスクの上を美しく維持するには、どういうプロセスが必要でしょうか?
・会議で資料を受け取る
・会議室から資料を持ちかえる
・書類は「必要」「不要」に分ける
・不要な書類は処分する
・必要な書類は適切にファイルする
とくに大切なのは3つめの行動を「一呼吸」置かず、すぐに着手すること。デスクに書類を置く前に、手に資料を持った状態で分別を開始することが成功のポイントです。
行動を変えることが負担に感じる人は、例えば「書類はデスクに置く前に要・不要の分別を行う」という1つの行動だけを21日間繰り返します。「このなかから1つだけやればいい」と思うと気が楽ですし、簡単なので続けやすくなります。
最終的には、この5つの理想的な行動が習慣になるように、自分がとる行動を21日間ごとに1つ増やして一連の流れにしていきましょう。いつしか苦手意識は克服され、よい習慣が身につくと思いますよ。
[企業実務]
(※ 本記事は、企業実務のコンテンツ「仕事効率アップのカギは片付けにあり」から一部抜粋・編集して掲載しています)