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3月17日、任天堂とディー・エヌ・エー(以下DeNA)はグローバル市場を対象にしたスマートデバイス向けゲームアプリの共同開発・運営及び多様なデバイスに対応した会員制サービスの共同開発に関する業務・資本提携について合意したと発表した。
合意の内容は、DeNAが保有する自己株式1508万1000株(発行済株式数の10%、総額約220億円)を第三者割当の方法により任天堂に割当て、同社がDeNAの株式を取得すると同時に、任天堂が保有する自己株式175万9400株(発行済株式数の1.24%、総額約220億円)を第三者割当の方法によりDeNAに割当て、同社が任天堂の株式を取得した。
この提携で、任天堂のキャラクターを含む任天堂の知的財産(以下 任天堂IP)を活用したスマートデバイス向けゲームアプリの共同開発・運営や、多様なデバイスに対応した新しい会員制サービスの共同開発などを行うということだが、業界的には冷ややかな見方も少なくない。
「提携の噂は半年くらい前から流れていましたが、思ったより規模が小さかったというところでそうした声も聞かれるようです」というのはソーシャルゲームに詳しいライターのA氏。
「規模の大きい提携ができなかったことで、任天堂側もDeNA側も王様気分で歩調が合ってないんじゃないかという心配が失望に繋がったというところでしょうか。ただ、私個人としては、任天堂のIPはやはり強力で、業界的にはかなり強いコンテンツです。4月に発売になる!『PUZZLE&DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION(パズルアンドドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション)』などを見ても、弱り目とはいえ潤沢な資金力がある任天堂が本気出すとやはり強いのは否めません。任天堂は昨今動きが遅い遅いと言われてますが、ここ一番の資本投下量はやはり侮れないものがあります。そういう意味では220億円規模は任天堂が“本腰”を入れたように見えないかもしれないのは事実です。ただ、ディズニーツムツムとかが大ヒットしたように、強いIPを利用したゲームは海外展開で大きな武器になる。その意味で、任天堂は自前プラットホームをゆっくり作ってる場合じゃない情勢だと考えてるんでしょう。ここぞというときの資金パワーはまだまだ任天堂もあるので、スマホゲームに正式に舵を切ったというだけでも十分インパクトがあるニュースだとは思います」
挨拶代わりの提携に終わるのか、その軽いジャブが今後大きな波になってくるのか。いずれにしても、この先にまたさらなる変化がありそうだ。
※17日に行われた両社による記者会見の中継動画 http://youtu.be/6sMJPEplO0Y
<取材・文/HBO取材班>