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PRポスターは、昔ながらの印刷媒体。工夫次第で動画に負けないインパクトのある告知ツールになるようだ。
情報発信やPRの手段として動画が全盛となった現代ではあるが、古くからあるPR用のポスターも各地で活躍している。いずれも体裁は昔ながらの印刷物ではあるが、ポスターを見る者に発信者の思いが強烈に伝わる、そんな1枚ばかりだ。
東日本大震災から4年が経過したが、被災地では、現在も復興に向けてさまざまな活動が行われている。そんな活動のひとつに、このポスターがある。「女川ポスター展~女川を元気にするために東北を中心としたクリエーターたちが制作した200枚ぐらいのポスター展~(主催:河北新報社)」は、宮城県の女川町(おながわちょう/宮城県牡鹿郡)の商店や企業のPRポスターだ。かつては漁業と水産加工業の盛んな場所だった同町も、津波で甚大な被害を受けた。そんな女川町のいまの姿を、モデルは商店主で制作は各分野のプロで完成したの今回のポスターだ。ウイットやユーモアがあふれる力作ぞろいであり、展示会場である女川町へ出かけて見る価値は大。また出かければ、時間の経過とともに意外と忘れがちな被災地のことをあらためて考える機会にもなる。ポスター展の開催期間は5月31日まで。今年の黄金週間は、東北を目指したい。
千葉県の流山市は、ポスターの使い方に長けている。以前は「母になるなら、父になるなら流山市」のキャッチフレーズで、働きながらも子育てができる町をアピールして大反響を呼んだ。そして最近は、同市の「自治会加入促進」ポスターが、迫力満点と注目されている。同ポスターのメインビジュアルは劇画で、キャッチフレーズは単刀直入「地域の絆を深めよう。入ろう自治会」。隣人とは没交渉気味の都市生活で、自治会という言葉や存在も縁遠くなりつつある。しかし今回の流山市の1枚、こんなポスターが掲示されていたら、思わず見入ってしまい、入らなければ一大事かもと考え込んでしまいそうだ。
北陸が鉄道なら、こちらは道路が地域の発展に大きな影響をもたらす。そこで記念の1枚となったのが、九州は宮崎県の延岡市。3月21日に、東九州自動車道の大分県佐伯(さいき)~蒲江(かまえ)間が開通することで、交通網整備の遅れから陸の孤島と揶揄された同県も、大分県と福岡県と結ばれることとなった。ポスターのデザインは、延岡市出身で世界的なイラストレーターである上杉忠弘氏が担当した。ポスターは2タイプあり、このうち延岡市を島に見立てたタイプには「間もなく陸の孤島終了します」と、喜びの大きさをストレートに表現した言葉が配されている。
いずれのポスターも人々の注目を集める大きな力を持っている。工夫次第でPRポスターもまだまだ有効であることを示すいい例といえそうだ。
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