2月7日に“渋谷立てこもり事件”を起こし公務執行妨害容疑で逮捕された伊藤博重容疑者(47)は探偵事務所の元所長で、テレビ朝日で放送された『完全特捜宣言!あなたに逢いたい』で“ジーパン探偵”として活躍していた。
一方、父親は貸しビル業などを手掛けるグループのオーナーX氏であることがネット上などで明らかになっている。
X氏は約30年前、港区の白金台に当時では画期的だったオープンテラスのカフェレストラン『ブルーポイント』をオープンした。
X氏を知る芸能関係者が言う。
「同店にはオープン当初から堺正章や神田正輝らが頻繁に来ていたことから、“芸能人ご用達の店”として賑わっていました。中でもひと際目立っていたのが羽賀研二で、店をナンパスポットとして利用していましたよ」
店の常連客だった大手消費者金融会社の未亡人を羽賀に紹介したのもX氏だったという。
「羽賀との交際を知った未亡人の関係者は、羽賀と別れさせるために莫大な慰謝料を羽賀に払ったんです。X氏はX氏で、当時、羽賀のタニマチだった“浪速の不動産王”と呼ばれたS氏を紹介された。その後バブルが弾けS氏は“借金王”に転落し、X氏が彼の不動産を買い取って都内の一等地にビルをいくつも所有することになったんです」(不動産関係者)
羽賀は医療関連会社『ウェルネス』未公開株詐欺で逮捕され、懲役6年の実刑を受けて沖縄刑務所に服役中だが、この『ウェルネス』を羽賀に紹介したのもX氏だった。
「この事件に絡み、元ボクシング世界チャンピオンの渡辺二郎も恐喝に加担したとして逮捕された。また、羽賀の裁判で偽証罪で逮捕され失職した元歯科医や、株に関与し、後に自殺した俳優の山下真司の義理の息子の森部達也さんは、『ブルーポイント』の常連客だったのです」(事情通)
周囲に逮捕者や不幸になった人物がいるのにもかかわらず、悠々自適な生活を送ってきたX氏。長男の“立てこもり事件”はまさに因果応報なのか。