財務省が９日発表した１月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は６１４億円の黒字だった。黒字は７カ月連続。前年同月は１兆５８６１億円の赤字だったが、１月としては２０１１年以来、４年ぶりに黒字に転換した。

　　輸出から輸入を差し引いた貿易収支は８６４２億円の赤字で、赤字幅は前年同月（２兆４０４６億円の赤字）から大幅に縮小した。原油の価格下落で前年同月比の輸入額が８カ月ぶりに減ったほか、自動車や船舶などの輸出が好調だった。

　　海外投資から得られる利子や配当を示す第１次所得収支は１兆４１２９億円の黒字。