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長崎県佐世保市で昨年7月、高校1年の女子生徒=当時(15)=が同級生だった少女(16)に殺害された事件で、県教育委員会は9日、事件前の学校側の対応について、「一部の教職員にしか少女の情報が共有されず、学校としての判断や組織的な対応が十分ではなかった」とする最終報告書をまとめた。
報告書は、事件約5カ月前に少女が父親をバットで殴打した事案について、把握した教職員が父親に遠慮して校長にしばらく報告しなかった点を問題視。少女が小学6年の時に給食に異物を混入したが、進学先の中学校に十分に引き継ぎされなかったことなどと共に「特に重視すべき問題」と記した。
その上で、殴打事案や異物混入に対する学校側の対応については「ちゅうちょすることなく、児童相談所に通告するなどして連携すべきだった」と結論付けた。