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中間貯蔵施設へ輸送するため、汚染土をトラックに積み込む作業員=13日午後、福島県大熊町
環境省は13日、東京電力福島第1原発事故の除染で出た汚染土などの中間貯蔵施設への搬入を開始した。同日午後、福島県大熊町にある仮置き場から町内の施設に設けた保管場に汚染土を輸送。県内の除染と復興の進展に向けた総事業費約1兆1000億円の巨大プロジェクトは、事故から4年を経て大きな節目を迎えた。
中間貯蔵施設のイメージ図
施設は大熊、双葉両町にまたがって建設する予定で、環境省は当初、双葉町側の保管場にも同時に搬入する方針だった。しかし、町内の調整がつかず25日に延期となり、大熊町側の搬入を先行させた。
13日は、仮置き場の汚染土計12袋(約12立方メートル)を10トントラック2台に積み、保管場に搬入。別のトラックに移し替えた上で、クレーンで保管場に置く作業を行った。今後、トラックの台数や1日に往復する回数を増やして作業を加速させる。輸送時には土が飛散しないよう、荷台にシートをかぶせる安全対策も講じた。
除染で出た汚染土が運び込まれる中間貯蔵施設の保管場=13日午後、福島県大熊町
環境省は、搬入開始から最初の1年間は試験輸送の期間と位置付け、除染を実施した県内の43市町村からまず1000立方メートルずつを運び入れる。4月末までに原発周辺の9市町村分を終え、その後に他の市町村に拡大する。
施設への搬入をめぐっては、国は2011年10月に示した工程表で、15年1月中に開始する目標を掲げていた。ただ、最終処分場になることへの懸念を持つ地元自治体との協議は長期化。目標としていた期限を延長し、搬入にこぎ着けた。