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高裁が今後、鑑定の再現実験に踏み切る可能性も出てきた。
静岡地裁の再審開始決定は、犯行時の着衣とされる「5点の衣類」に付着した血痕が、袴田巌元被告(78)のものではないとする弁護側鑑定人のDNA鑑定結果を採用。即時抗告審では検察側が、この鑑定のDNAの抽出方法には信用性がないと主張していた。
弁護団は今月3日付で「再現実験は不必要」との意見書を提出したが、高裁はこの日の協議で弁護側に再現実験の実施条件などを尋ねたという。協議後、記者会見した笹森学弁護士は「実験は不要との考えだが、実施する場合にどうするかも弁護団内で議論する」と話した。