［シドニー　１４日　ロイター］ – オーストラリアのアボット首相は１４日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）の創設メンバーに参加するかどうかについて今後約１週間のうちに決定する意向を明らかにした。

　西側諸国では現在唯一英国が「国益」のため、ＡＩＩＢ創設メンバーへの参加を表明している。

　アボット首相はスカイニュースに対し、「われわれは世界銀行やアジア開発銀行（ＡＤＢ）のような真の多国籍機関に加わることに前向きな立場を取ってきた。単なる一国の外交政策部門にすぎない機関に参加するつもりはない」と指摘。

　ＡＩＩＢについて「非常に注意深く検討しており、今後約１週間のうちに判断する。真の多国籍機関になる可能性があると考えたい。中国が国際社会の完全な仲間入りを果たすための重要な部分となるだろう」と語った。

　さらに、真の多国籍機関として設立されるなら、日本や米国を含む多くの国が参加することを期待するとも述べた。

　創設メンバーへの参加は今月３１日が期限となる。中国によると、これまで２６カ国が参加を表明している。

　日本と米国はＡＤＢの最大出資国。豪メディアは、ＡＩＩＢに参加しないよう、米国がオーストラリアに圧力をかけたと報じている。

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