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今年の日本プロ野球には新人監督が5人いる。福岡ソフトバンクホークス・工藤公康監督、広島東洋カープ・緒方孝一監督、埼玉西武ライオンズ・田辺徳雄監督、東京ヤクルトスワローズ・真中満監督、そして東北楽天ゴールデンイーグルス・大久保博元監督だ。
しかし、この中で「デーブ」こと大久保監督だけは、なぜか地元ファンからの支持率が著しく低い。それもそのはず。昨年のシーズン終了後に大久保監督誕生が秒読み段階に入ると「大久保博元氏の一軍監督就任に反対するファンの会」と名乗る地元組織がネットのキャンペーンサイト上で就任反対の署名集めを開始。目標としていた500名の署名をあっさりと集め、三木谷浩史オーナーと立花陽三球団社長のTwitterアカウントに結果が送られるという事態にまで発展したことがあったからである。
それにしても一体なぜ、大久保監督はここまで嫌われているのか。実を言えば同監督には西武の打撃コーチ時代(2008年)に知人女性へ暴行騒動を引き起こして書類送検されたり、その後も愛人との間に隠し子がいることや登板日の漏洩疑惑が週刊誌で報じられたりするなどスキャンダルが相次いだ“負の経歴”がある。
どうやら、こうした過去の醜聞の数々が引き金となって「あんな人にチームを任せたら大変」とファンからのブーイングにつながっている側面もあるようだ。
あくまでも「疑惑」のままでメディアが一方的に騒ぎ立てて本当に問題を起こしたのか定かではない一件も複数あるのは気がかりだが、こうしたネタを見聞きすればファンとしては確かに余りいいイメージを抱かないかもしれない。
だが、ちょっと待ってほしい。プロ野球関係者を取材していると「デーブは野球指導者として非常に勤勉な男」「彼ほど勉強している人間は球界にいない」などと大久保監督の手腕を絶賛する声も数多く聞く。
●納得させるまで徹底的に説明
実際にこういう話もある。大久保監督は西武コーチ時代から順天堂大学の教授に個人的に弟子入りし、プロ野球指導に役立てようと心理学や生理学、さらには栄養学、物理学と他分野に渡るマンツーマン教育を今も定期的に受け続けているのだ。
楽天で2012年に一軍打撃コーチに就任した際には、その大学教授や関係者の協力でチーム全員の心拍数を計測。緊張の度合いが、どのような形でプレーに影響するかをデータ化して詳細にチェックしていた。これには多くの選手たちから「こういうやり方があるのか」と感嘆の声が上がり、データベースを基にする斬新な“デーブ式指導法”には当時の星野仙一監督(現楽天シニアディレクター=SD)も「オレのほうも教えられるぐらいだ」と目を細めていた。…