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群馬大医学部付属病院(前橋市)で腹腔(ふくくう)鏡による肝臓手術を受けた患者8人が死亡した医療事故で、厚生労働省の社会保障審議会医療分科会は9日、同病院の野島美久病院長ら幹部6人から事故原因の分析状況や再発防止策について事情を聴いた。委員からは「病院全体で問題把握が遅れた理由が分析できていない」など調査が不十分だとの意見が相次いだ。
会議は非公開で、厚労省によると、病院側は今月3日に公表した調査報告書の内容などを説明した。これに対し委員から「個別事例の分析は書かれているが、死亡例が続いたのに組織的に問題を把握できなかった理由が書かれていない」「病院の文化の問題なのか」との批判が出た。再発防止策についても「診療体制を改編しても職員の安全意識を向上させなければ意味がない」などの意見が出た。
分科会は今後も病院側から事情を聴き、診療報酬の優遇がある特定機能病院の承認を取り消すかどうか判断する。腹腔鏡手術を巡っては診療報酬の不適切請求も明らかになっており、同省が調査を進めている。【桐野耕一】