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路上で果物ナイフを所持したとして、和歌山県警和歌山東署は20日、和歌山市危機管理局長の山田丘(たかし)容疑者(59)=同市岩橋=を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。
逮捕容疑は、20日午後10時10分ごろ、自宅近くの路上で刃渡り約9センチの果物ナイフ1本を所持したとしている。容疑を認めている。
和歌山東署によると、山田容疑者はこの日、市中心部の繁華街で酒を飲んだ後、一人でタクシーに乗車。自宅近くで料金を払って降りたが、酔いつぶれて道に座り込んだため、運転手が110番通報した。駆け付けた署員が身元確認のため山田容疑者のリュックサックを開け、さやに入ったナイフを見つけた。山田容疑者は「持つのは勝手やろ。何が悪いんや」と話しているといい、同署は動機などを調べている。
山田容疑者は市出納室長や市民環境局長を経て、昨年4月から現職。尾花正啓市長は「職員が逮捕されたことは誠に遺憾だ。今後、事実関係を確認した上で厳正に対処する」とのコメントを出した。【山本芳博】