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参院予算委員会は16日、安倍晋三首相と全閣僚が出席して2015年度予算案に関する基本的質疑を行った。野党は衆院に続き参院でも、「政治とカネ」の問題で政府・与党を追及。安倍首相は企業・団体献金の規制について、改めて消極的な姿勢を示した。
民主党の羽田雄一郎参院幹事長は「閣内でやれることはやるべきだ」とし、大臣規範を改正して閣僚や政務三役は企業・団体献金を受け取るのを禁じるよう求めた。首相は「各閣僚は法にのっとり適正に対処しており、大臣規範も順守している。改正は現在のところ必要はない」と述べ、応じなかった。
大臣規範は政治資金パーティーの自粛などを定めた閣僚ら政務三役の服務基準。野党は企業・団体献金の全面禁止も訴えており、これに否定的な首相との質疑を通じ、自民党に「改革」に後ろ向きとのイメージを付けようとの狙いがある。
下村博文文部科学相の後援団体「博友会」を巡る問題では、民主党の小川敏夫氏が「実態はカネ集めが目的の政治団体だ」と追及。下村氏は「博友会から政治資金として裏でも表でもお金をもらったことは全くない」とかわした。小川氏は「政治資金の透明化に反した違法行為だ。引き続き追及する」と強調した。
NHKの籾井勝人会長が1月に私用のハイヤー代の請求をNHKに回した問題でも、小川氏が「NHKがいったん支払ったのか」とただした。籾井氏は「監査委員会が調査中だ」と述べるにとどめた。監査委はNHKを監視・監督する経営委員3人で構成し、内部通報を受けて調査を進めている。
野党側は、同僚議員との路上でのキスが週刊誌に掲載された中川郁子農水政務官の問題も引き続き参院で追及する構え。自民党の谷垣禎一幹事長は16日の記者会見で、「九十数兆の予算が審議されているのだから、もう少し中身について野党から見解の開陳があるべきだ」と批判した。【福岡静哉、影山哲也】