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STAP細胞論文問題で、理化学研究所が論文の責任著者の小保方晴子・元研究員(31)に対し、英科学誌ネイチャーへの論文投稿費用などの返還を求める方針を固めたことが、17日分かった。近く理事会で正式決定する。
【小保方氏「懲戒解雇相当」をメール通知】関係者の処分一覧表も
STAP細胞論文(昨年7月に撤回)では、理研調査委員会が小保方氏による4件の不正を認定。小保方氏は同12月に退職したが、理研の懲戒委員会は今年2月、「懲戒解雇相当」と判断した。
理研の規定では、不正が認定された人には、使用した研究費の全部または一部を返還請求すると定める。小保方氏は退職したが、理研在籍中に不正があったため、規定に基づいて返還を求めることが可能と判断した。
小保方氏は2010年夏から当時理研チームリーダーだった若山照彦氏(現・山梨大教授)と共同研究を始め、その後に若山研究室の客員研究員になった。13年3月からは研究ユニットリーダーなどとして理研に在籍した。理研は、小保方氏の不正認定はネイチャー論文の図表4件のみだったため、研究費全額を請求するのではなく、論文投稿費用など一部とする見通しだ。【大場あい、千葉紀和】