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『輪るピングドラム』は、余命いくばくもないと診断された病弱な女の子「高倉陽毬」(たかくらひまり)が、死亡したことから話が始まります。ヒロインにも関わらず、初回に死亡・・・。
そして、その兄である「高倉冠葉」と「高倉晶馬」が、妹「高倉陽毬」を助けようと奮闘する、家族愛、分け合う愛、とにかく、“愛”をテーマにした作品です。
特に、陽毬がプリクリ様(プリンセス・オブ・クリスタル)に変身するシーンは演出が素晴らしく、我々の心をグッと掴んで離しません。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■ひきこもりから病弱に
3年前までは利発で明るく、時に母を困らせるわがままも言うような元気な女の子で、お友達のヒバリとヒカリとヒマリの3人(トリプルH)で芸能オーディションを受けるなど、積極的な性格でした。
現在は病弱・穏やか・おとなしい性格の典型のような子です。ヒバリとヒカリは心配をしていますが、陽毬はとある理由から5年生の時、小学校へ通えなくなってしまいます。
そして中学校にも進学していません。「仲直りできる相手は冠ちゃんしかいなかった」(晶馬は喧嘩しないから)という陽毬の言葉からも、陽毬の孤独が感じられます。
■実は家庭内三角関係
実は陽毬は高倉家の実子ではありません。作品世界中、「こどもブロイラー」という組織があり、「いらないこども」を捨てることができるようになっています。
しかし、これは比喩である可能性もあります。高倉の両親らが幹部を務めていたピングフォースという組織は、そんな社会と戦っています。
とある冬の日、マンションで組織の会合中だった晶馬は、マンション階段の片隅に一人でおなかをすかせている陽毬を発見します。
どう考えても放置子、ネグレクトだと気が付いた晶馬は、彼女にマフラーとリンゴを差し出します。最初は「ママにしかられる」と拒絶する陽毬でしたが、猫のさんちゃんを介して親しくなりました。
その後、ブロイラーに連れて行かれた陽毬を救出し、高倉家に受け入れる事になり、アダムとイブが分け合ったというリンゴを、二人は分け合います。
「罪でもいいから晶ちゃんと一緒にいたかった」という陽毬、このころから陽毬は晶馬に恋をしています。その後、陽毬が傷ついた冠葉に優しく接した事から、冠葉は陽毬に恋をします。まさに家庭内三角関係・・・。
しかし、陽毬の病気を治したいため、そして晶馬を守るために悪事に手を染める冠葉は、高倉家を出ていく事に。晶馬を好きな陽毬ですが、自分のために命をかける冠葉を助けるため、組織にいる冠葉の元へと向かうのです。
■残りの命を人のために
ピングドラムは愛、そして命です。冠葉の言う「本当の光」は陽毬のくれる愛です。冠葉が命をかけて陽毬を守ろうとしていたことを、陽毬は見て見ぬふりをしてきました。だから返す。
冠葉がくれた命と愛を冠葉に返し、再び死亡してしまうのです。「ずっと一緒だからね、冠ちゃん、大好きだよ」という陽毬。しかし、これは“兄妹の家族愛”というよりはすでに母の愛に近いのかもしれません。
プリクリさまが探すピングドラムの力は「運命の乗り換え」。晶馬とガールフレンドの苹果(りんご)によって運命は乗り換えられ、巻き戻された新しい世界では陽毬は健康そのものです。新しい世界で、運命の人に再び会えることを祈らずにいられません。
【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:藤原ユウ(キャラペディア公式ライター)
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[2015/02/23]
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(C)ikuni chowder pengroup
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