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FC東京に所属する日本代表FW武藤嘉紀にチェルシーから獲得の打診があったことが日本の各メディアで報じられている。
現在、プレミアリーグで首位に立ち、世界でも有数の強豪であるチェルシーだが、当然、そのトップチームに在籍する選手たちは各国代表の主力がズラッと顔をそろえる。武藤が仮に加入した際、ポジションを争うことになる攻撃陣は豪華だ。
■現在のトップチームメンバー
▼GK
ペトル・チェフ(32歳/チェコ代表)
ティボー・クルトワ(22歳/ベルギー代表)
ジャマル・ブラックマン(21歳/U-19イングランド代表)
▼DF
ジョン・テリー(34歳/元イングランド代表)
ガリー・ケーヒル(29歳/イングランド代表)
ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(31歳/セルビア代表)
セサル・アスピリクエタ(25歳/スペイン代表)
フィリペ・ルイス(29歳/ブラジル代表)
クル・ズマ(20歳/フランス代表)
アンドレアス・クリステンセン(18歳/U-21デンマーク代表)
▼MF
エデン・アザール(24歳/ベルギー代表)
セスク・ファブレガス(27歳/スペイン代表)
ネマニャ・マティッチ(26歳/セルビア代表)
オスカル(23歳/ブラジル代表)
ウィリアン(26歳/ブラジル代表)
ジョン・オビ・ミケル(27歳/ナイジェリア代表)
ラミレス(28歳/ブラジル代表)
フアン・クアドラード(26歳/コロンビア代表)
ルベン・ロフタス・チーク(19歳/U-19イングランド代表)
▼FW
ジエゴ・コスタ(26歳/スペイン代表)
ディディエ・ドログバ(37歳/元コートジボワール代表)
ロイク・レミー(28歳/フランス代表)
イザイア・ブラウン(18歳/U-19イングランド代表)
若手選手が各ポジションに1名ずついるが、それ以外は全員A代表選手だ。これだけの選手が揃っていればトップチームに入れない選手も多数いる。さらにチェルシーは将来の有望株を積極的に獲得するチームとして知られ、ポテンシャルが高いものの、トップチームに入れなかった選手たちは、レンタル移籍で修業に出されている。今シーズン、チェルシーから他クラブへレンタル移籍している選手は以下のとおり。
■4月9日現在、レンタル移籍中のチェルシー所属選手(カッコ内、現プレーチーム/年齢/過去を含めた代表歴)
▼GK
マテヤ・デラク(→FKサラエヴォ<ボスニア1部>/22歳/U-21クロアチア代表)
▼DF
ネイサン・アケ(→レディング<イングランド2部>/20歳/U-21オランダ代表)
アレックス・デイビー(→スカンソープ・ユナイテッド<イングランド3部>/20歳/U-19スコットランド代表)
トマーシュ・カラス(→ミドルズブラ<イングランド2部>/21歳/チェコ代表)
トッド・ケイン(→ノッティンガム・フォレスト<イングランド2部>/21歳/U-19イングランド代表)
ケネス・オメルオ(→ミドルズブラ<イングランド2部>/21歳/ナイジェリア代表)
ウォラス(→フィテッセ<オランダ1部>/20歳/U-20ブラジル代表)
▼MF
クリスティアン・アツ(→エヴァートン<イングランド1部>/23歳/ガーナ代表)
ルイス・ベイカー(→ミルトン・キーンズ・ドンズ<イングランド3部>/19歳/U-21イングランド代表)
ナサニエル・チャロバー(→レディング<イングランド2部>/20歳/U-21イングランド代表)
ウリセス・ダビラ(→ヴィトリア・セトゥーバル<ポルトガル1部>/23歳/U-23メキシコ代表)
ガエル・カクタ(→ラージョ・バジェカーノ<スペイン1部>/23歳/U-21フランス代表)
マルコ・マリン(→アンデルレヒト<ベルギー1部>/26歳/ドイツ代表)
ジョシュ・マクイクラン(→フィテッセ<オランダ1部>/22歳/U-21イングランド代表)
ヴィクター・モーゼス(→ストーク<イングランド1部>/24歳/ナイジェリア代表)
マリオ・パシャリッチ(→エルチェ<スペイン1部>/20歳/クロアチア代表)
ルーカス・ピアソン(→フランクフルト<ドイツ1部>/21歳/U-17ブラジル代表)
オリオウ・ロメウ(→シュトゥットガルト<ドイツ1部>/23歳/U-23スペイン代表)
モハメド・サラー(→フィオレンティーナ<イタリア1部>/22歳/エジプト代表)
ジョン・スウィフト(→スウィンドン<イングランド3部>/19歳/U-20イングランド代表)
バートランド・トラオレ(→フィテッセ<オランダ1部>/19歳/ブルキナファソ代表)
マルコ・ファン・ヒンケル(→ミラン<イタリア1部>/22歳/オランダ代表)
▼FW
パトリック・バンフォード(→ミドルズブラ<イングランド2部>/21歳/U-21イングランド代表)
クリスティアン・クエバス(→ウニベルシダ・デ・チレ<チリ1部>/20歳/U-21チリ代表)
イスラム・フェルス(→ブラックプール<イングランド2部>/19歳/U-21スコットランド代表)
スティペ・ペリカ(→ウディネーゼ<イタリア1部>/19歳/U-21クロアチア代表)
ジョアン・ロドリゲス(→ヴィトリア・セトゥーバル<ポルトガル1部>/18歳/U-20コロンビア代表)
上記のとおりレンタル中の選手は総勢27名に及び、チェルシーのトップチームより4名も多い。1チームを作れてしまうほどの人数が他クラブでプレーしていることになる。ジョシュ・マクイクランのように、チェルシーの生え抜きながら、トップチームでの出番がないためにレンタル移籍でクラブを転々としている選手や、クアドラード獲得のためにフィオレンティーナへレンタルされたサラーのように、各選手の状況は様々だが、仮に武藤がチェルシーへ移籍した場合、現トップチームの選手以外に、これだけの人数と争わなければならない状況が待ち受けることになる。
ヤンキースの開幕投手を務めた田中将大投手(26)が、そのブルージェイズ戦で4回5失点でKOされた試合が大きな波紋を投げかけている。
米国メディアの多くは、昨年は22パーセントから25パーセントはあったフォーシームが少なかったこと、つまり150キロ以上のスピードボールが少なかったことにKOの原因を求めた。それを昨年、トミー・ジョン手術を回避した右肘にまだ不安があるから投げられないと関連つけた。この試合では、ツーシームが20球。フォーシームが6球、7球しかなく最速は150キロだった。ツーシームを軸として成功した黒田博樹流への変革を「ソフト」「自粛」と表現して暗に批判したメディアもある。
これらの指摘は正解のようで不正解である。
フォーシームが、配球上少なかったことへの指摘は正解だろうが、マー君が右肘への負担を考えて自粛したいのはフォーシームでなくスプリットだ。マー君はこれまでのフォーシームとスピリットの落差を使ったピッチングスタイルから、肘への負担、球数を減らすという狙いを持って、ツーシーム主体のピッチングへの変革に踏み切った。元同僚の黒田はメジャー移籍後、ツーシームを会得して怪我することなく、5年連続で196イニング以上を投げて2桁勝利を続けローテーション投手としての高い評価を受けた。90球の球数制限をつけられたマー君が狙うのは、まさに、その黒田スタイルへの転身であったが、この日のゲームではうまくいかなかった。
3回の5失点の中身を見ると、すべてカウント球、勝負球に使おうと考えたツーシームの制球ミスを打たれている。先頭ピラーの三塁線を破られたヒットもツーシーム。マッキャナンが外に構えたミットが内側に動いた。無死二、三塁からのマーティンに右前に痛打されたタイムリーもツーシーム。さらに残ったピンチでエンカルシオンに打たれたとどめの2ランも、甘く入った144キロのツーシームだった。
試合後、マー君も、「カウントを整えられなかったし狙ったところへ投げられなかった。原因はメカニックの部分だと思う。アバウトでもいいから、どんどんストライクを取っていければよかった」と制球ミスを認めた。
マー君はフォームが制球ミスの原因だと言ったが、メジャーに詳しい評論家の与田剛氏は、こんな分析をしている。
「ボールが先行すると、どうしても少し中へ入れようとしますし力みも出ます。あれだけ制球が甘ければ対応されますよ。ツーシームには、2種類があります。そして投げるにあたっての注意事項も2つあります。簡単なようで難しいボールです。黒田のツーシームのような精度がなかった原因は、そのイメージと実際の動きの誤差を修正できなった点でしょう」
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◇パ・リーグ ロッテ2-1オリックス(2015年4月8日 京セラD)
気付けば30歳目前、プロ7年目での初勝利だった。ウイニングボールを強く握りしめたまま、ロッテ・木村は感慨深げに切り出した。
【写真】5回1失点でプロ初勝利の木村
「長かった。“やっと勝てたな”という気持ち。いいこともあれば、悪いこともある。勝ってしまえば、今までのことはもう忘れてもいいかな」
開幕は中継ぎだったが、唐川、藤岡が相次ぎ2軍降格となったことで巡ってきた今季初先発。3回に1点を失い、なおも1死満塁で中島、竹原を連続三振に仕留めた。粘りの投球で5回1失点。東京ガス時代にコーチだった元ロッテ監督の八木沢荘六氏から伝授されたカーブも有効だった。
1メートル90の長身左腕。遠回りの野球人生だった。高校時代から“和製ランディ・ジョンソン”の異名を取り、プロから注目された。東京ガスに入り、06年ドラフトで横浜(現DeNA)に3巡目指名されたが、入団拒否。翌07年には高校時代から「栄養費」の名目で西武から裏金を受け取っていたことが発覚し、1年間の謹慎と対外試合禁止処分を受け、グラウンド整備や荷物運びだけが野球との関わりだった。
ロッテに入団後も伸び悩んだ。12年オフには占い師の助言で、「雄太」から「優太」に改名。落合投手コーチに「野球人生を懸けろ!」と送り出されたこの日のマウンドで待望の1勝を挙げた。「アマチュア時代から携わってくれた方に感謝したい」。ロッテOBで400勝投手の金田正一氏の背番号34を継いだ木村。本当の恩返しはこれからだ。
≪初勝利まで最長は13年目≫7年目の木村(ロ)が初勝利。入団7年目以上でプロ初勝利を挙げるのは昨年6月13日広島戦の藤原(西=7年目)以来。ロッテでは00年8月29日ダイエー戦で和田が8年目で初勝利を挙げて以来15年ぶりだ。なお、ドラフト制以降、初勝利まで最も年数がかかったのは97年西(横)の13年目。
◆木村 優太(きむら・ゆうた)1985年(昭60)5月21日、秋田県鹿角市生まれの29歳。秋田経法大付(現明桜)では地方大会ベスト8が最高で甲子園出場なし。同高卒業後に東京ガスへ。栄養費供与問題の謹慎処分から2008年に復帰して、都市対抗出場。同年ドラフト1位でロッテ入団。昨年9月7日の楽天戦(QVCマリン)でプロ初先発。1メートル90、93キロ。左投げ左打ち。年俸1030万円。
DeNA退団でイメージダウンのグリエル、それでもメジャーでは争奪戦に?
負傷を理由に来日せず、DeNAとの契約が解除に至った同選手に関しては批判の声が相次ぎ、海外メディアも「プロの道義とは完全にかけ離れた行為」と指摘。その一方で、メジャーでの評価は高く、壮絶な争奪戦が予想されている。
2月にプエルトリコで行われたカリビアン・シリーズではキューバチームの優勝に貢献。その際には集結したメジャースカウトからも最高の評価を手にしていた。
米スポーツ専門局ESPNは当時、「グリエルはキューバ代表のロースター最高のピュアヒッター。数年の間、スカウトのレーダーに彼の名前は存在している。右打ちの三塁手は卓越した打撃センスによる圧倒的なバットスピードを誇る」と伝え、最高80ポイント、最低20ポイントの中でスカウト陣全員がパワー部門に関して60~70ポイントをつけていたことを紹介。
守備や肩も圧倒的な評価を受けており、記事では、あるメジャースカウトは「エイドリアン・ベルトレの、より打席で辛抱強いバージョン」とコメントしたことにも触れ、レンジャーズのオールスター選手と比較されたグリエルに関して、「キューバ代表でメジャーリーグのオールスターに選出されるチャンスを持つ選手がいるとすれば、それはグリエルだ」と指摘していた。
グリエルと同世代のキューバ人内野手エクトル・オリベラは先月、ドジャースと6年総額6250万ドル(約75億円)で合意したが、5ツールプレイヤーと呼ばれるグリエルの評価はオリベラよりも高い。
今回の退団の一件で大きなイメージダウンとなったグリエルが語ったメジャー行きの夢。圧倒的な資金力を誇る名門への“逆指名”は叶うのだろうか。
◆広島3―2巨人(8日・マツダスタジアム)
原巨人は接戦を落とし4連勝はならなかった。初回に先制ソロを放った片岡が4安打、亀井も3安打猛打賞を放つも、あと一本が出ず。13残塁の拙攻で、再び借金「1」を背負うことになった。広島は7連敗でストップ。
【写真】9回2死満塁、遊飛に倒れた高橋由
前回2日の中日戦で6回2失点デビュー(勝敗付かず)のマイコラスは、5回3失点で来日初黒星を喫した。
1―0の2回に広島・田中の2点二塁打で逆転を許した。1―2で迎えた5回に追い付くも、その裏に暴投で1点を勝ち越された。その後は、両リリーフ陣が踏ん張り、両軍「0」行進。9回に抑え・ヒースを2死満塁まで攻め込んだが、最後は高橋由が遊飛に打ち取られた。