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東京電力福島第1原発の地上タンク群を囲むせきの側溝にたまった汚染水が漏れた問題で東電は10日、せきに残っていた水からストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり最大8300ベクレル検出されたと発表した。漏えい量は約750トンで、せき内の側溝の接ぎ目などから地中に漏れていたとみられる。
海に放出できる放射性物質濃度の法定基準は、ベータ線を出すストロンチウム90だけで1リットル当たり30ベクレル。東電は「付近の排水路への流れ込みはなく海への流出はない。大半が地面に浸透したとみられる」としており、せき内の水が高濃度だった原因を調査している。