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[バルセロナ 3日 ロイター] – 米交流サイト(SNS)大手フェイスブックFB.Nのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が、「敵地」である通信業界の会合でインターネット普及への協力を訴えた。同CEOは2日、スペインのバルセロナで開催中の世界最大の携帯見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)に登場。
通信業界関係者に対し「インターネットを世界に普及させる責を負う人たち」と呼び掛け、融和的な姿勢を示した。
1年前とはかなり様相が異なる。昨年はMWCの直前に、フェイスブックはスマートフォン向けメッセージングサービス会社ワッツアップを192億ドルで買収。同社のアプリは電話やテキストメッセージなどを収入源とする、既存の通信会社に対する挑戦と受け止められた。
通信事業者の間では、巨額の資金を投じた通信網にただ乗りしているとして、フェイスブックやグーグル(GOOGL.O: 株価, 企業情報, レポート)など、インターネット上でサービスを提供するハイテク大手への不満が高まっている。
米欧の規制当局は、インターネットの中立性に関する規則の確立などを通じてハイテク業界と通信業界のバランスを取ろうとしている。
フェイスブックは2013年に携帯端末機器メーカーなどと共同で全世界にインターネット環境をもたらすことを目指す、非営利団体「internet.org」を設立した。internet.orgはインターネット利用者がいずれ課金サービスを利用すると見込み、無料でのインターネット接続の提供を通信会社に促している。
こうした活動が功を奏し、インドの通信事業者バーティ・エアテル(BRTI.NS: 株価, 企業情報, レポート)とノルウェー通信大手テレノール(TEL.OL: 株価, 企業情報, レポート)の幹部は2日、internet.orgへの協力を検討する考えを明らかにした。
ただテレノールのジョン・フレデリック・バクサース最高経営責任者(CEO)はフェイスブックに対する警戒を解いていない。
過去1年間のフェイスブックの姿勢の変化について、バクサース氏は「通信事業者の懸念に対して、より誠実な態度が見られる。100%ではないが、われわれは合意できる部分を見いだしつつある」と語った。
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