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ジュラ紀の「虫の化石」を発見・・・1億年の時を超えた「生命活動」の痕跡=中国・重慶

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ジュラ紀の「虫の化石」を発見・・・1億年の時を超えた「生命活動」の痕跡=中国・重慶

 ジュラ紀の「虫の化石」を発見・・・1億年の時を超えた「生命活動」の痕跡=中国・重慶

 中国メディアの重慶晩報は18日付で、同市万州区で発見された「虫の化石」を紹介した。虫が泥を這った跡が幾重にも重なって残ったもので、生命活動の痕跡を示す「生痕化石」に分類される。化石は長さ2キロメートル、幅600メートルに及ぶ。現在から1億年以上前の中生代ジュラ紀の化石と見られている。
 
  化石が初めて見つかったのは2010年で、発見者は当時高校1年生だった謝進さんだった。大雨で化石があった山が崩れて、露出したところを見つけたという。
 
  謝さんは教科書で見たことのある化石の写真に似ていると思い、一部を拾って学校の易万成先生に見せた。易先生は数学の担当だが、科学全般について広い知識を持っていることを知っていたからだ。
 
  易先生によると「興奮しました。ひと目で化石と分かりましたからね」という。すぐに謝さんを連れて現場に行った。その後も調査を続けて論文にして発表した。
 
  その他、二枚貝の化石が集中していた場所もあった。最も小さいのは1-3ミリメートルで、大きいのは成人の握りこぶし程度の大きさという。保存状態の極めて良好な物もある。
 
  「生痕化石」については専門家がさらに調査し、現在から1億9960万前から1億4550万年前まで続いた中生代ジュラ紀に残されたものと判定した。ただし、「どのような虫」であるかは、判断が難しい。重慶自然博物館で古生物を研究する張鋒博士によると、「われわれが目にするミミズのような、体の柔らかい虫」程度のことしか言えないという。
 
  張博士は、万州区で見つかった化石について、「恐竜の骨よりも珍しいものだ」と説明。生痕化石は形成されて現在まで残る条件が非常に厳しいからという。「生痕化石」は当時の生物の生活方式を推測する上でも、極めて貴重という。
 
  重慶晩報は「春のハイキング。あなたの足の下に化石があるかもしれません」と記述した。(編集担当:如月隼人)(写真は同件を報じる18日付電子版重慶晩報のキャプチャー)
 
 
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