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NEC は豊島区(東京都)において、同社独自の「群衆行動解析技術」を用いたシステムを含む「豊島区総合防災システム構築業務委託」を受注した。
群衆行動解析技術は、異変につながる「群衆全体の動きの変化」を、個人を特定せずに解析する技術。混雑度を高精度に推定するとともに、異常混雑や滞留者の流れの異常などをカメラ映像を用いて検知する。同技術を用いたシステムの導入は豊島区が世界初といい、2015年5月に稼動、6月に本格運用を予定している。
東日本大震災をふまえて「災害に強いまちづくり」を推進している豊島区は、2015年5月の新庁舎開庁に伴い、災害対策本部機能のさらなる強化を進めているという。今回のシステム導入では、1日約259万人が利用する池袋駅などの駅周辺や幹線道路、救援センター(災害時の避難場所となる学校など)に51台の防災カメラを設置。これらのカメラ映像を新庁舎災害対策センターにて収集し、災害時には区民による通報情報などとともに一元的に管理する。これにより、災害時の帰宅困難者への早期対応や平時の混雑エリアでの事故防止が期待できるそうだ。
NEC は群衆行動解析技術について、混雑するターミナル駅や空港、イベント会場など幅広いシーンでの活用を提案していくとしている。