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製品版の発売はまだながらVRブームを牽引している『Oculus Rift』。
そのアタッチメントとして、VR映像だけではなく眼前の世界も『Oculus Rift』内で見ることのできるステレオカメラ『Ovrvision Pro』が、現在クラウドファンディングの『Indiegogo』にて出資を募っている。
■ 映像をリアルタイムで解析し、CGと重ねて表示
近未来をステージにしたコミックやゲームで見たことはないだろうか。兵士が双眼鏡のようなレンズのついたヘルメットをかぶり、周囲の関連情報やチームメンバーの位置、オペレーションオフィサーからの指示をリアルな景色と重ねて見ているシーンを。
『Oculus Rift+Ovrvision Pro』が目指せる世界は、それだ。ステレオカメラで捉えた映像をリアルタイム解析し、CGと重ねて表示することで、『Oculus Rift』の没入感を生かしたAR(Augmented Reality=拡張現実)システムが完成する。
その可能性に世界中から寄せられる期待は大きく、出資締め切りまで56日を残して、1,000%を超える資金を調達している。
■ スマホ技術を採用して安価に
『Ovrvision Pro』の前身である『Ovrvision1』がリリースされたのは2014年。建築産業・自動車産業・ロボット産業からの注目度が高かったが、同時に要望も多かった。そこで生産性が何よりも求められる産業現場での運用も行えるようにと、『Ovrvision Pro』は高機能・高精度であることが求められた。
具体的には、『Oculus Rift DK2』の解像度/フレームレートとのマッチング、両眼画像同期やHDRの対応などだ。普通に組み込むと高価になってしまうが、スマートフォンで使われているカメラチップ、プロセッサの採用(大量生産品ゆえに安価、そして高性能)、またUSB3.0コントローラの採用によって254ドルから入手できるようだ(市販品の価格は3万円代後半を予定)。
産業現場での作業中はVRで、全体を見渡さなければならないときはARにすれば周囲の情報を見て取れるようになる。また、ハンドトラッキングの機能を用いれば、キーボードやマウスといった入力装置を使わなくても操作が行える。
強烈な没入感を持つ安価なAR HMDとなれば、エンターテインメントの世界でも注目されるに違いない。テーマパークやゲームセンターにおいても、ARを活用したコンテンツ・アトラクションが増えていくことだろう。
『Oculus Rift』が切り開いたVRの世界を、一歩も二歩も拡張してくれる『Ovrvision Pro』。今後の展開に注目したい。
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