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東京電力の広瀬直己社長は11日、福島第1原発免震重要棟で社員ら約100人を前に「廃炉は長い道のり。福島の方々に寄り添って仕事をすることが大事だ」と訓示した。訓示に先立ち午後2時46分には社員らとともに黙とうし、震災による犠牲者の冥福を祈った。
広瀬氏はこの1年の廃炉作業を振り返り「相当な進捗があった。一番大きいのは4号機(使用済み核燃料プール)からの燃料取り出しが完了したことだ」と述べた。しかし今年1月に第1、第2原発で作業員の死亡事故が相次いだことには「二度と起こさないようにしなければならない」と再発防止を誓った。