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[土持幸三の映像制作101]Vol.01 小学校の映像制作の現場から

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[土持幸三の映像制作101]Vol.01 小学校の映像制作の現場から

 [土持幸三の映像制作101]Vol.01 小学校の映像制作の現場から

 画と音の関係性安価で高性能のフィールドレコーダーが各メーカーより発売されている

 昨今、DSLR動画で撮影する映像制作者が増えているが、カメラの録音機能がまだよくないためフィールドレコーダーなどで音を別撮りしている方も多いと思う。それを見越して各メーカーが編集時に画と音をシンクさせ易くするためスレート音機能を付けたりしている。

 

 撮影機材における近年のデジタル化のスピードはすさまじく、カメラなどは数年で新機種が登場し、古いカメラは使われなくなってしまう。しかし映像制作の基本的なテクニックは変わっていない。撮影した画を編集したあと、音を編集して仕上げをする。画と音は別々に編集するのが特にフィルム撮影をしていた時は当然のことだった。

 

 撮影がテープ、さらに各種デジタルデバイスに画と音が一緒に録画録音されるようになって、画と音を別々に編集するということが忘れられたのではないかと思っている。画と音を別々に編集することを基本に考えることで可能になる事もあるのだ。

 
 小学校5、6年生へ映像制作教室から小学生の動画制作は教える方も刺激がいっぱいだ

 僕は川崎市の小学校で5、6年生に映像づくりを教えているが、最初はカメラに触るだけで興奮していた子供達も、だんだんカメラで撮影された映像が暗かったりすると不満を持ち始める(基本AUTOで撮影)。逆光で撮影すると顔が暗くなるとわかると、マニュアル撮影にしたり逆光を避けるようになる。しかし、一番問題なのは音だ。単純に音が聞こえづらい。出演者が恥ずかしがって声が小さいのもあるが、単純にカメラから出演者の距離が離れているため、録音される音が小さい。編集ソフトは基本、学校のパソコンに入っているムービーメーカーなので音の編集機能は高くない。

 

 さらに、彼等には出演者の全身が映る引き画(ルーズ)と寄り画(アップ)をすべてのカットに撮るように要求している。二つの画は情報の種類が違い、二つを合わせることで見る人にわかりやすい映像になると説明している。寄り画を撮るメリットは、出演者の表情がわかりやすい事と、出演者にカメラとマイクが近づけるので音がクリアに録れる。

 

 カメラ本体のマイクではなく2mほどの延長コードを取り付けた外付けのビデオマイクを出演者が持つか、出演者の近くでマイクを出演者に向けてクリアな音を録る。編集では引き画をまず使って場所や状況を見る人にわかってもらい、寄り画で出演者の表情とセリフがわかる部分を使うことを基本としている。…

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