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『青の祓魔師』は、双子の主人公が悪魔を祓うエクソシストとして活躍する作品です。その世界には、人間の住む物質界と悪魔の棲む虚無界という2つの次元が存在し、悪魔はその境界を越えて人間へと干渉してきます。それを防ぐのがエクソシストの仕事。そのエクソシストの中でも、聖騎士と呼ばれる最強の称号を与えられているのが、今回ご紹介する「藤本獅郎(ふじもとしろう)」です。彼は普段修道院の神父をしながら、双子の主人公の成長を近くで見守っています。その登場シーンはわずかですが、彼なくしてこの物語は語れません。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■優しく温かい
主人公達の養父として世話をしてきた獅郎は、本当の父親と言われてもおかしくないほどの愛情をもって彼らに接しています。そんな獅郎に対して、弟の雪男は敬意を払っていますし、兄の燐は悪態をつきながらも信頼している様子が見て取れます。だからこそ、獅郎が燐を守ろうと身を挺する場面などは胸が痛くなると同時に、「俺の息子だ」と言い放つ場面には鳥肌が立ちました。
これが一つのきっかけとなり、燐が祓魔師を目指すことになるのですが、獅郎にはもっと物語に登場してほしかったですね。その存在は双子にとってかけがいのないものであるとともに、人としてまた祓魔師としての一つの模範ともなったのではないでしょうか。
■最強
何十人ものエクソシストが一斉に抗っても、悪魔の王「サタン」の干渉に敗れ死んでいく中、獅郎は15年もの間ずっとサタンのそれを跳ね返してきました。また悪魔に憑かれた相手を容易く倒すなど、その強さの片鱗を見せてくれることはありますが、惜しむらくはその戦闘シーンが少ないことです・・・。「聖騎士」という最強の称号を与えられていたのくらいですから、本気になれば・・・と色々な想像も広がります。一体どんな戦い方をしていたのでしょうか?気になって仕方がありません。
■大きな器
獅郎はその朗らかな人柄も魅力の一つです。そんな彼を慕う人物は人間に限りません。悪魔であるメフィストフェレスと友人関係にあったり、守り神として祀られていた猫又が“使い魔”となって懐いていたりと、様々な交友関係を築いています。こんな彼を認めない同僚もいますが、彼は自らの芯がしっかりとしており、悪魔をただの悪とせず、清濁を受け入れる広い器を持っているところに、彼の魅力の根幹があるような気がします。…