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西新宿在住のスーパーギタリスト〝マーティ・フリードマン〟が完全ドルヲタ宣言! 今回は、いまやガールズバンドとしても順調なライブ活動を続けているPASSPO☆をレコメンド!#30_PASSPO☆『TRACKS』(2014年)
前々から不思議に思っていたんだけど、日本の音楽界では春に卒業ソングが発売されるのが普通のことになってるよね? また、アイドルがユニットから脱退するとき、卒業記念ソングをリリースするのも恒例になっている。でも、この現象ってアメリカでは、ほとんどないんですよ。
アメリカで有名な卒業ソングといえば、ヴァイタミンCの『グラデュエーション(フレンズ・フォーエヴァー)』(2000年の全米大ヒット曲)くらいしか思い浮かばないし、70年代に活躍したロックバンド、レーナード・スキナードの楽曲『フリーバード』が「鳥が飛び立っていく」ことをテーマにした曲なので卒業ソングに使われました、というくらいしか印象がない。
そう考えると毎年多くの卒業ソングをリリースしている日本人は、卒業など四季折々のイベントに敏感で、かつそれを大切にしている民族といえるんじゃないかな?
なーんてことを考えながら、今回は「アイドルによる卒業ソング」をレコメンしていきたいと思います。
まずはPASSPO☆の『TRACKS』(2014年)。この曲は2015年1月1日の卒業ライブをもってグループを脱退したメンバー奥仲麻琴ちゃんが参加した最後のナンバー。「激しい8ビート」+「ハードな音色のギター」+「ポップな歌メロ」というメロコア風の楽曲フォーマットは、AKB48の『ヘビーローテーション』、『前しか向かねぇ』にも通ずる世界観だね。
しかし、『TRACKS』にはそれらのアイドルソングと決定的に違う部分がある。それはストリングス。伴奏のアレンジに、弦楽器のオーケストラが入っていることなんです。
ギターやドラムはハードだけど、弦楽器がキレイに入っているおかげで、楽曲がふくよかで柔らかく聴こえてくる。メロコアってよりもソフトコアって感じかな?
ロック風のサウンドにストリングスを入れるのって、実は超難しいんですよ。ギターの音&ドラムの音がストリングスの音とぶつかり合って、聴きにくくなってもおかしくない。それを感じさせないのは伴奏のアレンジとエンジニアリング(録音技術)がうまくいっている証拠だと思うよ。
(構成・文/尾谷幸憲)Marty Friedman
マーティ・フリードマン
ギタリスト、プロデューサー。全米で1000万枚以上のCDを売ったヘヴィメタルバンド「メガデス」に在籍。2004年から日本の音楽シーンでも活躍。ももいろクローバーZ『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』への全面参加。ニューアルバム『インフェルノ』(ユニバーサル)が発売中。
新番組『アイドルお宝くじ』にナレーション出演中
<O.A.情報>
テレビ朝日/毎週金曜日 26:50~
BS朝日/毎週土曜日 26:30~
CSテレ朝チャンネル1/11月7日スタート・毎週金曜日 24:00~
月刊エンタメにて誌面版「マーティ・フリードマンのヘドバン★鋼鉄推薦盤[メタルレコメンド]を連載中!
【公式HP】http://www.martyfan.com/