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昨日3月11日(水)に、自身初の長編小説となる著書『火花』を刊行したピース・又吉直樹。本日12日(木)、東京・紀伊國屋書店新宿本店にて行なわれた刊行記念サイン本お渡し会開催前に囲み取材を行ないました。
同著は想像の範疇を超えた天才的な笑いのセンスを持ちながら不器用な性格に人間味が溢れる神谷と彼を師と慕って交流を深める後輩・徳永という、お笑い芸人2人の物語。笑いについて真剣に語り合いながら、それぞれの信じる芸人道を突き進んでいくのですが……。今年1月、文芸誌『文學界』2月号での発表が話題を呼び、同書は史上初の大増刷となった話題作の単行本化とあって、本日の囲み取材にも多くの報道陣が駆けつけました。
初版15万部と事前重版3万部合わせて累計部数25万部が発刊されたことを告げられた又吉は「すごいっすね。びっくりしました」と、まるで他人事のように返答。小説を書くきっかけとして「本が好きだと公言していて(書かないかという)お話もいただいてたんですけど、なかなか自信がないというか。僕でええんかなと思っていたんですけど、昨年の夏、急に人知れずテンションが上がりまして、書こうかなと思いました」と説明。芸人としての仕事が終わったあと、机に向かって執筆に勤しんでいたようで、「初めて長いもんを書いたんでどうなるかと思いましたけど、いいものができたと思います」と控えめな言葉ながら、手応えを感じている様子です。
書き上げた時は「信じられへんくらい嬉しかった」そう。「中学生の頃から本が好きで、18歳の時に小説を書きかけたことがあるんです。頭で想像したらものすごいのが浮かんできて、”壮大な話になりそうや”と思って実際に書いてみたら、10枚しか懸けなかった。小説を書くのは難しいんやなと。1行目ってどう書くんやろう?とか、カギカッコのあとどうつなげるんやろうと思いながら読んでいたら、本の面白さに気付いた。で、最後まで物語を書き上げられる作家さんはすごいなと思ったんです」と説明します。
これまでエッセイや自由律俳句の書籍を刊行している又吉ですが、実際、小説を書くのはほかとは違ったようで、「考え込んだりはないんですけど、ブラインドタッチができなくて(文字を打ち込むのが)遅いのもあるのか、ものすごい書けたなと思っても3枚くらい。書けた時でも1日8枚くらいだった」そう。リポーターに「手書きにすれば良かったんじゃ?」と訊かれると、「そういう発想はなかった。…