2014年1月から3月にかけて放送され、好評を博した連続ドラマ『戦力外捜査官』（日本テレビ系）が、スペシャルドラマとして帰ってくる。その放送日が決定し、マカオで海外ロケを敢行したストーリーの内容も明らかに。また、主演の武井咲、共演のTAKAHIRO（EXILE）からコメントが到着。武井は、続編決定が「生きる糧になった」と明かしている。
　
　演劇界の巨匠・鴻上尚史が脚本を担当し、独特のコメディセンスが視聴者の支持を集めた、新感覚の非・正統派刑事ドラマの続編『戦力外捜査官 SPECIAL』は、3月21日（土）21時より放送。警視庁のキャリア組ながら捜査一課18係に所属している、お荷物扱いの“戦力外捜査官”海月千波警部（武井咲）。彼女が新人として配属されて1年、本人は知らないが、1ヶ月後の新年度から転属するという辞令が下っていた。それを知った、武闘派イケメン刑事・設楽恭介（TAKAHIRO）ら18係のメンバーが、マカオで起きた難事件を4月までに解決し、千波のキャリアを汚さぬまま送り出そうと奔走する。
　
　武井は、スペシャルの制作が決定した時のことを振り返り、「本当に嬉しかったです！　続編は念願でしたけど、このドラマは色々なジャンルの人が出ている作品なので、もう不可能じゃないかと思っていました。それだけに、できると聞いて生きる糧になりましたし、これに向けて頑張ろう！　みんなに会える！　という楽しみも増えました」と喜びを表現。マカオでのロケについては、「観光地を巡りつつ撮影していました。画として初めて見た感じですし、このドラマらしくガチャっと、華やかにばかばかしく表現できたのではないかなと思います。なかなか、スタッフ含めみんなで撮影にいくことが少ないので、今回、夜にスタッフ含め食事に行けたことも思い出になったし、皆さんとすごくコミュニケーションが取れて、贅沢な現場でした。食事は、ポルトガル料理と中華料理、火鍋がおいしかったです」と振り返った。
　
　連続ドラマ版で俳優デビューを果たしたTAKAHIROは、「撮影が始まるまで待ち遠しかったです。レギュラーの時から共演者の皆さんとは仲良くさせて頂いていて、皆で“またやりたい”と話していた作品だったので、スペシャルでは撮影自体は短いのですが、“今”を、その“瞬間”を楽しもうと思い、一瞬一瞬をかみしめながら臨ませていただきました。18係の皆もスタッフも、連ドラから1年たっているにも関わらず、そのブランクを感じないくらい、ホームに帰ってきた感じで撮影できたので、見ている方々にも伝わるのではと思います」とコメント。…また、連続ドラマでは、コスチュームを着て戦隊モノのショーに出る場面など、普段のイメージとは違うシーンにも挑戦したTAKAHIRO。「今回も、設楽のキャラが存分に楽しめるようなインパクトのあるシーンがあります。その時の撮影は少し恥ずかしくもありましたが、すごく画力のあるシーンになったので楽しみにしていてほしいです」とアピールした。
　
　また今回も、武井とTAKAHIROによる絶妙な掛け合いは健在。武井は、名コンビ復活に「千波と設楽は何でもできるコンビで、全力でいろいろなことに向かっていくし、視聴者の皆さんに元気や笑いを与えられるドラマなので、また違う形でできたら嬉しいですし、ずっとできるコンビなんじゃないかなぁと思います。私の中でずっと千波ちゃんは生き続けているので、いつでも（この先の続編も）やりますよ！　という感じです」と語り、“コンビ愛”をにじませ、さらなる続編への意欲も見せた。今回の見どころに関しては、「暗号のようにキーワードがでてきて、1つずつ解決していくために18係みんなで協力していく物語になっています。笑ったり感動したりするストーリーで、しっかりとしたドラマになっているので、とにかく、だまされたと思ってまずは見てほしいです（笑）。こんなに愛情があふれた作品はないので、受け取ってほしいなと思います」とPRした。
　
　本作の次屋尚プロデューサーは、「出演者たちの強い結束と要望で今回のスペシャル版が実現しました。そのチームワークたるやドラマ中の18係そのものです。他のドラマではあまり見られないコメディエンヌの武井咲さん。ステージでは見せない超おとぼけのTAKAHIROさん。この愛すべき二人のタッグが今回も画面狭しと大活躍します。さらに海外“マカオ”へと舞台を拡げ、豪華すぎて番組は赤字です。助けてー！」とコメントしている。
　
　［ストーリー］千波と設楽の二人は、マカオから強盗傷害犯・杉本（住田隆）を護送していた。しかし日本の空港に着いたとたん、杉本は何者かに狙撃され、死亡してしまう。なぜ、誰に、杉本は殺されたのか。杉本の身辺を捜査するうち、千波は「父親が誘拐された」と訴える小学生の裕太（君野夢真）と出会う。母親（堀内敬子）は「嘘だ」と言うが、千波は気にかかった。やがて千波は杉本を狙撃した銃の出所を見つけ出し、関東夏目会にたどり着く。なんとそこには裕太の母の姿があった。千波は腕のいい職人だった裕太の父・秋葉（袴田吉彦）が関東夏目会に拉致され、違法カジノでディーラーをさせられていることを知る。…杉本はそのカジノで2千万円もの借金を作っていたのだ。ようやくつながり始めた事件の糸。これで解決かと思いきや、そう簡単にはいかなかった。違法カジノは、外交特権で日本の警察が立ち入ることができない大使館で行われていた。千波は事件を解決することができるのか……。
　
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