女優の永作博美が24日、東京・有楽町のABC Cooking Studioで行われた映画『さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-』の珈琲ブレイクイベントに登場した。
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故郷であり幼い時に別れた父との思い出の場所でもある奥能登に帰り、焙煎コーヒー店を開いた岬(永作博美)と、2人の子どもを育てながらこの地で生きるシングルマザーの絵里子(佐々木)とその子どもたちの姿を描いた本作。公開を間近に控えたこの日は、全国約28万人が通う料理・パン・ケーキの料理教室"ABCクッキングスタジオ"の生徒を招き、劇中でコーヒー焙煎店店主を演じた永作が、生徒たちを前に愛情溢れる珈琲の淹れ方を披露するイベントが行われた。
撮影前にコーヒーの淹れ方を教わったというトップロースターの堀口俊英氏やABCクッキングスタジオ講師の清水万智氏とともに登壇した永作は「コーヒーを淹れる時の大事なものは愛。注入すれば本当に美味しくできるんです!練習していく内に何が足りないのか分かると思いますよ」と生徒たちにアドバイス。「今回は石川の能登半島で撮影したんですが、(石川県珠洲市にある)二三味珈琲さんで淹れ比べをしたら味が違い、『愛が足りない』と言われました。コーヒーに思いを寄せれば寄せるほど味に現れます。1年前よりコーヒーの愛が深まりましたね」とすっかりコーヒーに魅了されたようだが、堀口氏が焙煎したコーヒーと飲み比べをして「先生の方が深い香がする!まだ本来の味を抽出できませんね(笑)」と自分の技量の未熟さを痛感した様子だった。
ロケ地となった石川・奥能登は、都会の騒がしさを離れた大自然溢れる地域。同地について永作は「1人ではやっぱり孤独だと思いますね。強い精神力が必要だと思います。家族がいたりとか一緒に時間を過ごせる人がいれば絆が生まれてくると思いますよ」とコメント。また、今回の映画では「血の繋がりがない繋がりを見つけ、『おかえり』や『ただいま』といったシンプルな言葉とか思いの深さを感じる女性になっていく話でもあるので、何となくみんなが救われました。小さいな幸せを感じれる女性になれればと思っています」としみじみと語っていた。映画『さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-』は、2月28日より全国公開。