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女優の瀧本美織が9日、都内で行われたテレビ東京系スペシャルドラマ『フラガールと犬のチョコ』(11日放送 後9:00)の取材会に出席。東日本大震災で被災したフラガールと愛犬の実話を基にした同作で主演を務めた瀧本は、撮影前に「大きな不安がありました」と当時の心境を告白した。
【写真】ドラマのモデルとなったモアナ梨江さん(右)
同作は、福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」のダンシングチームの現チームリーダー・モアナ梨江さんと愛犬の実話をもとに制作。震災後の混乱の日々のなかで、必死に笑顔を届けたフラガールと、飼い主を信じて生き続けた愛犬との感動ストーリーを描く。
撮影前、台本を受け取った当時を「とても勇気がいることだなと思いました。この作品をやること、自分が演じるということに大きな不安はありました」と回顧した瀧本は「実際に被災された方が(作品を観て)当時を思い出して辛くさせてしまうだけだったら、どうしようって思いました」と本音を漏らした。
それでも主人公のモデルとなったモアナさんから「私たちはこれから実際にあったことを伝えていかなければならない。自信を持って演じてください」と激励を受け、「吹っ切れて撮影に臨めました」と話した瀧本は「またあした頑張ろうと思える前向きな作品になっています」と自信満々にアピールした。
また、劇中ではフラダンスに初挑戦した。「フラダンスは踊っているだけで笑顔になれるし、実際にショーも観させていただいて、本当に皆さんの笑顔がきれいで素敵で色んな気持ちになれた。幸せなダンスだと思う」とほほ笑み「今回、フラダンスに触れられてよかったです」と充実感をにじませていた。
会見にはモアナさんも出席。被災当時を振り返り、報道陣の前で涙を流す一幕もあったが、瀧本のフラガールぶりには「すごく短時間で時間がないなか猛特訓をしていたと聞きました。パワフルな踊りでした」と絶賛していた。