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声優というポジションは、かつてのような“外国映画やアニメ作品で声の出演をする専門キャスト”に留まるものではなくなり、近年ではメディアの拡大に伴い、活躍の場が大きく広がっている。最大の理由は、ソフトの多様化だ。
アニマックスカフェで活躍する若手声優たち
声優のマネジメントを手がける81プロデュースの南沢道義氏は、「現在は、一般層ではなくコアな層に向けて発信する専門性のあるアプローチにシフトしつつある。声優が活躍するメディア自体も、カーナビやスマートフォン・アプリまで、実に多種多様に広がっています」と説明する。
こうした状況で、声優が活動の場を広げていこうとする動きは、世の中の動向に沿ったものであり、周囲からの要求に応えたものだとも言える。その具体的な試みが、同社がアニメ専門チャンネル「アニマックス」と共同で立ち上げた声優カフェ「アニマックスCAFE 秋葉原」だ。研究生や新人声優に接客させ、ステージで朗読パフォーマンスを披露させることで、お金を払って観に来てくれる観客への感謝の気持ち、さらには“人間力”や“生きる力”を育もうとしている。
さらに初夏にオープン予定の声優ミュージアムでは、別フロアに、研究生やジュニア(新人)がショート・ドラマを演じることができるライブ・サロンを併設予定だという。
「国際声優育成協会主催の「声優魂」のシナリオ部門の優秀作品を声優が朗読して、それを配信します。こうして若い声優が、お客様の前で演じる楽しさと難しさを味わい、感謝し、課題を見つけ、それが配信で収入に結びつけば、素晴らしい育成事業になると考えています」
フィジカル面のトレーニングだけでなく、実際に活動できる場を作ることで、芝居や語りの面白さを気づかせ、優れた潜在能力を開花させる。ここに、一瞬ではなく、10年、20年と長く活動できる声優を育てようという同社の思想が表れている。(ORIGINAL CONFIDENCE 15年3月16日号特集「アーティスト育成の最新動向」より)