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高橋維新[弁護士]
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2015年3月14日のフジテレビ「めちゃ×2イケてるッ!」(以下、めちゃイケ)は、数々の企画を編集してつなぎ合わせた回だった。
調子のいい時の「めちゃイケ」であれば、こういう継ぎ接ぎの回でも、全体を通じての統一的な流れのようなものを設定できる。ところがこの回はそれがなかった。本当に、ただ単に撮っている映像から使える部分を寄せ集めて尺を稼いだ、というだけであった。
「めちゃイケ」本編のみならず、フジテレビのネットコンテンツ「めちゃ×2ユルんでるッ!」(以下、めちゃユル)の映像も使わざるを得なかったところに番組の苦しさが見てとれる。
一応、「オカネ屋」から「めちゃユル」へは「番組がお金をどう使って、どう節約しているか」というテーマでつながれたため、回全体を通じての統一的な編集の努力は感じられたが、このつなぎも多少無理やりな感は否めなかった。
「めちゃユル」に関しては、本編を見たことがないので何とも言えないが、生放送なので確実に本編より笑いの密度は低いはずである。「めちゃユル」自体を見なくても、おもしろいところは「めちゃイケ」本編でたびたび抽出して放映されるので、基本的にはそれで足りる気がしている。「めちゃイケ」本編でやってみたい企画の実験場、というような意味合いが強いのではないだろうか。もちろん、実際のところは見たことないから分からないのだが。
最後に、「めちゃギントン」に出てきたプロレスラーの本間朋晃である。本間朋晃は、筆者が初めて見るキャストだったので、何がどうなってこのキャスティングになったのかはよく分からない。
この回でやっていたのは、「ナマハゲーを懲らしめようとするけど結局うまくいかない」というドキュメンタリーコントである。当然ながら、本間が十八番の「こけし」という技を2回とも外すという流れには、台本がある。プロレスラーだから、そのへんはお手の物である。本間のおもしろポイントは、極端に聞き取りにくい嗄れ声である。何を言っているか分からないプロレスラーというのは、藤波辰爾、天龍源一郎と昔からいるキャラクターなので、特に目新しさはないのだが、彼は先述の2人とは異なり、番組でその原因をはっきり喋ってしまった。
試合中に喉にラリアットを受けて声帯を損傷したというのである。
これはつまり、障害者である。「原因は分からないけどとにかく声が聞き取れない」藤波や天龍と異なり、原因のハッキリした発声障害者である。…