TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

　「ドラゴンクエストヒーローズ　闇竜と世界樹の城」（スクウェア・エニックス）のPS3版が期待通りの売れ行きでV2を達成。週の前半は品薄状態でしたが、週末に入荷があったおかげでトップを守りました。続いたのは「世界樹と不思議のダンジョン」（3DS、アトラス）。現在品切れしており、在庫があればトップも狙えたかもしれません。3DSでは久々のRPGだったということも大きかったのでは。

　◇今週の動き

　「龍が如く0 誓いの場所」（セガ）一色の展開か。PS3版、PS4版の順でワンツーを飾りそう。厳密にはナンバリングタイトルとはいえないものの、シリーズの前日譚にあたるストーリーで楽しみにしているファンも多いようです。昨年発売された「龍が如く 維新！」を大きく上回る予約数を記録しています。続くのは「マリオパーティ10」（WiiU、任天堂）か。テレビCMも目立っており、話題を呼びそう。「デジモンストーリー サイバースルゥース」（Vita、バンダイナムコゲームス）にも注目しています。

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。