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千葉県君津市は、子育て世代の女性の定住促進を図るため、若手女性職員が参加する「若い女性が住みたいと思うまち検討プロジェクト」のチームを発足させた。
女性ならではの感性を生かし、出産、育児をしやすい環境をつくって人口減に歯止めをかけようという狙い。チームのメンバーは「かわいく、おしゃれな街」を目指し、アイデアを練っている。
同市は昨年5月、民間の有識者らでつくる「日本創成会議」(座長・増田寛也元総務相)が発表した「消滅可能性都市」に位置づけられた。人口は1999年の9万3491人から減少を続け、同会議による推計では、2040年までに市内の20~39歳の女性人口が現在より55・2%減少し、行政機能が停止するとされた。
市は人口増加策や定住促進策の一環として、女性が住みやすいと感じる街づくりの検討を開始。女性の視点で議論しようと、女性職員を対象にプロジェクトチームのメンバーを募集したところ、5人から応募があった。保育士2人にも呼びかけ、8月、計7人でチームが発足した。
7人は21~35歳で、定住を促そうとしているターゲットも同世代の20~39歳。市の長所や短所を挙げながら、子育てしやすい環境作りや、生活の利便性向上を話し合った。
テーマは主に「子育て環境」「地域環境」「暮らしの利便性」「PR」の四つに整理した。子育て情報のウェブサイト作成、コミュニティーバス整備のほか、市特産のイチゴの香りがする化粧品の開発、市内の自然を巡るデートプランなど女性らしさが光る提案もあった。
メンバーの市民課勤務、片桐諒子さん(25)は「子宮頸(けい)がん検診が無料など、君津は女性にとって住みやすい。不便なところを解消すれば魅力が向上するはず」。地元出身の建設計画課、中島薫さん(26)は「デートで楽しめるような、おしゃれなカフェがあればいい」とアイデアを膨らませる。
検討結果は今月、市へ正式報告される。市企画政策課は「結果を庁内に周知し、組織の新設なども視野に、若い女性の定住に取り組んでいきたい」としている。(畑仁優鋭)