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化粧品会社「ポーラ」の砂金美和さん(40)は、同社の最高級ブランド「B.A(ビーエー)」のマネジャー(責任者)だ。
商品作りから販売戦略、宣伝、生産数の管理、収益の動きまで、ブランドにかかわる全てを統括する。
だが、部下を率いて目標へと突き進むリーダー像とは少々異なる。「マネジャーとは部下を顧客とするサービス業。仕事をやり遂げられるよう、徹底的にフォローアップするのが私のやり方です」と話す。
手取り足取り手助けするわけではない。基本的には仕事を任せ、静かに見守る。自分が出て行くのは、部下が壁にぶつかった時だ。
例えば、夏の夜に使う、お手入れ用の顔マスクの開発が思うように進まず、企画の変更や延期を相談しに来た部下がいた。責めず叱らず、今できることを丁寧に話し合った。「夜用にこだわらなくてもいいんじゃない?」。この助言が、今までにない泡タイプの朝用顔マスクの開発に結びつき、大ヒットとなった。
新商品の開発に苦しむ部下を、おしゃれな料理店や美術館に誘うことも度々だ。「仕事のヒントを得られる環境をどう作ってあげるか常に考えています」
チームのメンバーは15人。商品企画や宣伝、デザインなど、異なる部署にまたがる。「チーム全員の満足度が私の評価でもある」と、一人一人に気を配る。
自身も大学卒業後、別の化粧品会社に入社したが、経験を積みたいと、同じ業界内で4回転職した。難しい仕事をやり遂げる喜びを何度も味わってきたからこそ、後輩たちにも同じ経験をさせてやりたいと思う。
仕事量は多いが、残業はほとんどしない。自分で決めた時間内に仕事を片づけられるよう、時間あたりの生産性を常に意識し、働く。
「成果を出しつつ、オフの時間も大事にする。そんな次世代のロールモデルになれたら、と思う」。自然体のリーダーは、常に後輩を思いやる優しさにあふれていた。(板東玲子)
◇週末 のんびり海辺で充電
40歳を迎え、「人生の折り返しに来た」と感じることが多くなったという。プライベートの時間を重視し始めたのは3~4年前だ。
神奈川県横須賀市にある海辺のリゾートマンションを購入し、週末になると、愛犬を連れて車で移動。読書をしたり散歩したりして、のんびりと過ごす。漁港に出掛けて新鮮な魚介を買い自慢の料理=写真=で友人らをもてなすこともある。
「金曜の夜から月曜の朝まで何も考えずに海辺で過ごす。すると不思議なことに、働きたいという気持ちがぐっと、わきあがってくるんです」
海辺で力を養い、職場で燃焼させる。メリハリのある過ごし方が、いい仕事を生む
【月曜】
5:30 神奈川県横須賀市のリゾートマンションで起床。車で都内の自宅に戻る
9:50 出社。新製品の企画会議
13:00 経営会議で新製品の実績報告
18:30 退社。1時間以上かけて犬と散歩し、買い物
23:00 ベトナムに単身赴任中の夫とメールでやり取り
【火曜】
10:00 研究部門と会議
12:30 社員食堂で野菜たっぷりの「美肌メニュー」
17:00 プロモーション計画の会議
【水曜】
8:40 商品企画会議
12:15 外部の研修会で講師
18:30 自宅に友人を招いて食事会
【木曜】
10:00 部課長が集まる会議
16:30 市場調査のため外出
【金曜】
14:30 新製品のサンプルチェック
19:30 帰宅後、車で愛犬とともに横須賀へ移動
【土曜】
午前 犬と海辺を散歩。鮮魚購入後、美術館などへ
夕方 友人を招いて食事会
【日曜】
午前 野菜市場へ足を運ぶ
午後 散歩や読書