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4カ月ぶりの復帰戦とは、思えない出来だった。川崎フロンターレの中村憲剛が、7日に行われたJ1第1節の横浜F・マリノス戦でフル出場。3-1の勝利に貢献した。
左足首の手術を経て、昨年11月2日以来の公式戦復帰となったが、ブランクを感じさせないプレーを見せた。1-1の同点で迎えた22分には、ショートカウンターの起点となり、小林悠の勝ち越しゴールを演出。72分には左サイドに流れると、鋭いクロスで大久保嘉人のゴールをアシストした。
就任4シーズン目となる風間八宏監督が、「選手がしっかり準備してきたことを臨機応変に的確にやってくれた」という一戦。敵将のエリク・モンバエルツ監督も、「川崎は我々より良いプレーをしたので、彼らは勝利に値するチームだった」と認めざるを得なかった。
神奈川ダービーとなる開幕戦で完勝し、新加入のブラジル人MFエウシーニョが1ゴール1アシスト。史上初となる3年連続の得点王を狙う大久保にも、ゴールが生まれた。初タイトルを狙う川崎にとっては良いこと尽くめだが、最大の朗報は在籍13年目の主将が開幕に間に合ったことか。
「憲剛さんならあそこに蹴るなと思って、とりあえず(ゴール前に)入ったら本当に来た」とは、早速恩恵にあずかった大久保。中村自身も、「足がしっかりしている状態なので、判断を基にした動きもできるようになっている。個人的には復帰戦としてはこれ以上ない感じ。もっと良くなる」と頼もしい言葉を続ける。
「自分自身、帰って来られたのはすごく嬉しい。なおかつ、勝てたということはさらに嬉しい。90分しっかりやれたので、『ただいま』という感じです」
2000年代前半のJ2時代を知る唯一の選手だが、大久保や日本代表の小林悠、U-22で主将を務める大島僚太ら、粒ぞろいの陣容の中心で34歳の今も圧倒的な存在感を放っている。酸いも甘いも噛み分けた大黒柱が、3年ぶりの開幕戦勝利を届ける形で、頼もしく帰ってきた。